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埼京線
(大崎〜新宿〜大宮〜川越)
(2020.3.9更新内容)今後の予定(十条駅付近連続立体交差事業)を追加。

 埼京線は国鉄時代の1985年9月30日に、京浜東北線や東北本線などの混雑緩和を目的として、従来の池袋駅から赤羽駅までの赤羽線を延伸したかたちで、赤羽駅から武蔵浦和駅を経由して大宮駅までの新線を開業。さらに大宮駅から高麗川駅までの川越線が電化されたうえで、川越駅まで乗り入れを開始している。その後1986年3月3日には池袋駅から山手貨物線を経由して新宿駅まで、1996年3月16日には渋谷駅を経由して恵比寿駅まで、さらに2002年12月1日には大崎駅までそれぞれ延伸され、東京臨海高速鉄道りんかい線との相互乗り入れを開始している。また埼京線はあくまで路線名における案内上での通称であり、正式な路線名では大崎駅〜池袋駅間は山手線(山手貨物線)、池袋駅〜赤羽駅間は赤羽線、赤羽駅〜武蔵浦和駅〜大宮駅間は東北本線の別線、大宮駅〜川越駅間は川越線とそれぞれなっている。[1]

 本項では埼京線に加えて、川越線の大宮駅から川越駅までの区間も併せて記述するほか、2019年11月30日に開業が予定されている相鉄線(→相鉄・JR直通線)への乗り入れについても記述する。また大崎駅から池袋駅までの区間は湘南新宿ラインと線路を共用している。(湘南新宿ラインも参照。)

 このほか、川越線の川越駅から高麗川駅までの区間については、八高線・川越線の項を参照のこと。

運行内容

 基本的に新宿駅から赤羽、武蔵浦和を経由して大宮駅までの各駅停車に加えて、りんかい線の新木場駅から大崎、新宿、大宮を経由して川越線の川越駅までの快速および通勤快速列車が運行されている。大崎駅から新宿駅までの区間と大宮駅から川越駅までの区間は概ね20分間隔、新宿駅から大宮駅までの区間は概ね10分の列車間隔になっている。また川越駅において、大部分は高麗川方面行き(一部は八高線へ乗り入れて、八王子駅まで直通。)の列車に接続している。

日中時間帯における運行内容

 埼京線における日中時間帯の運転パターンは以下の内容となっている。ここでは相互乗り入れを行っているりんかい線も含むが、大崎駅から池袋駅までの共用区間である湘南新宿ラインは割愛する。

種別\駅名 りんかい線 埼京線 川越線 備  考


・・

・・

宿
・・


・・

・・

快 速 3本 りんかい線直通。
各駅停車 3本
3本
海老名← 2本 相鉄線直通。
4本

快速

 平日の通勤時間帯を除く日中時間帯、および土曜休日終日に設定されている種別。主にりんかい線へ乗り入れており、新木場駅から大崎、新宿、大宮を経由して川越線へ乗り入れて、川越駅まで概ね20分間隔で運転されている。停車駅は新木場駅から大崎駅までのりんかい線内各駅と大崎駅から赤羽駅までの各駅、戸田公園駅、武蔵浦和駅から川越駅までの各駅となっている。新木場駅発着が大部分であるが、一部には新宿駅発着も設定されている。

 2019年11月30日のダイヤ改正において、停車駅の見直し(停車駅増加)が実施され、武蔵浦和から先は各駅停車となり、現在通過している中浦和駅、南与野駅、北与野駅の各駅が停車駅に追加され、同区間の各駅停車の本数が日中時間帯を中心に削減されている。

通勤快速

 快速列車の運転のない時間帯に運転され、平日の通勤時間帯に運転されている種別。停車駅は快速の停車駅から戸田公園駅と与野本町駅を外した内容となっている。こちらも概ね20分間隔での運転となっており、新木場駅から川越駅までの運転が大部分であるが、一部には新宿駅発着も設定されている。

各駅停車

 全線各駅に停車する種別であり、主に大部分が新宿駅から大宮駅までの運行となっている。新宿駅〜大宮駅間のほか、通勤時間帯などには新木場駅や大崎駅、武蔵浦和駅、川越駅発着のほか、早朝や深夜には池袋駅発着や指扇駅発および南古谷駅発などが設定されている。

 現在は新宿駅から大宮駅までにおいて概ね10分間隔で運転されているが、2019年11月30日実施のダイヤ改正において、前述の快速が武蔵浦和駅から先、各駅停車(中浦和駅、南与野駅および北与野駅が快速停車駅に追加)に変更されたことから、日中時間帯の半数は新宿駅から武蔵浦和駅までの運転へ縮小されている。

運行車両

E233系車両(7000番台)

従来から運用されている205系車両の置き換え用として2013年から登場した車両。7000番台の番台区分が与えられており、10両編成31本の310両が川越車両センター(車号表記:宮ハエ)に配置されている。最近ではATACSの準備工事が実施され、2017年秋に導入が予定されたほか、2019年11月30日に予定されている相鉄線への乗り入れ準備も行われている。

東京臨海高速70-000系車両

埼京線と乗り入れているりんかい線が運営している東京臨海高速鉄道の車両。1996年の開業時は4両編成であったが、のちに6両編成および10両編成に増強されている。当初から埼京線の乗り入れを視野に入れていることから、JRの209系を基本に設計されているのが特長であり、私鉄というよりJR線といった内容になっている。なお6両から10両に増強された際の余剰車両はJRへ売却されて、209系の一員(209系3100番台)となって八高線および川越線で活躍している。

相鉄線への乗り入れ(相鉄・JR直通線

 埼京線を含む新宿駅から以南の区間は2019年11月30日から大崎駅、武蔵小杉駅を経由して、羽沢横浜国大駅から相鉄線へ乗り入れ、海老名駅まで直通しており、埼京線のE233系(7000番台)と相鉄の12000系が運用されている。運行本数は1日46往復となっており、朝のラッシュ時間帯は1時間に4本、日中時間帯を含むその他の時間帯には1時間に2〜3本となっている。

2019年11月30日からは埼京線のE233系に加え、相鉄線から12000系車両(右)が羽沢横浜国大駅経由で、新宿駅から海老名駅まで直通している。なお、朝の一部の列車は大宮駅さらには川越駅まで乗り入れるが、そちらは埼京線のE233系のみ運用される。

過去の運行車両

205系車両

1989年に開業時の103系車両から置き換えて運用されている車両。一部の編成では6ドア車両が2両連結されており、全盛期には32本320両が運用され、主力として活躍していたが、E233系車両の登場後はATACS導入準備によるE233系の準備工事の関係で、第28編成のみが予備車不足を補完するための運用となっていた。2016年10月27日の運用をもって終了したと同時に、10両編成の205系はすべて消滅した。

103系車両

 1985年9月30日の開業時から1990年まで運用された通勤型車両。前身である赤羽線から引き継いだ編成、および山手線から転入した編成とによって、10両編成で運用されていた。車体色は山手線および横浜線と同じ黄緑色(ウグイス色)であった。

今後の予定

 東京都は、埼京線の連続立体交差事業に着手することを発表し、十条駅付近を高架化することを発表した。十条駅を中心に約1.5qの区間を高架化し、6か所の踏切を廃止する。竣工は2030年(令和12年)度の予定。(東京都建設局報道発表2020年3月3日「JR埼京線の連続立体交差事業に着手」)



埼京線 駅一覧

埼京線(大崎〜大宮〜川越間)
路線名
駅番号








接続している路線
相鉄線直通区間








羽沢横浜国大
(はざわよこはまこくだい)
武蔵小杉
(むさしこすぎ)
JS15
西大井
(にしおおい)
JS16














大崎
(おおさき)
JA08
恵比寿
(えびす)
JA09
渋谷
(しぶや)
JA10
新宿
(しんじゅく)
JA11
池袋
(いけぶくろ)
JA12






板橋
(いたばし)
JA13
十条
(じゅうじょう)
JA14   
赤羽
(あかばね)
JA15















北赤羽
(きたあかばね)
JA16
浮間舟渡
(うきまふなど)
JA17
戸田公園
(とだこうえん)
JA18
戸田
(とだ)
JA19
北戸田
(きたとだ)
JA20
武蔵浦和
(むさしうらわ)
JA21
中浦和
(なかうらわ)
JA22
南与野
(みなみよの)
JA23
与野本町
(よのほんまち)
JA24
北与野
(きたよの)
JA25
大宮
(おおみや)
JA26












日進
(にっしん)
西大宮
(にしおおみや)
指扇
(さしおうぎ)
南古谷
(みなみふるや)
川越
(かわごえ)
  • 武蔵小杉駅〜池袋駅間は湘南新宿ライン・武蔵小杉駅〜西大井駅間は横須賀線との共用区間。
  • 羽沢横浜国大駅は相鉄(相模鉄道)にて管理。
脚注
  1. ^ これと似た内容には京浜東北線も該当しており、大崎〜東京間は東北本線、東京〜横浜間は東海道本線、横浜〜大船間は根岸線の線路名称とそれぞれなっている。


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