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2023.6.7 一部内容更新(→「ワンマン」写真追加)
八高線および川越線は東京都八王子市の八王子駅から、拝島駅および高麗川駅を経由して、埼玉県川越市の川越駅へ向かうJRの通勤ローカル路線。本来、八高線は八王子〜高崎間、川越線は大宮〜高麗川間の路線であるものの、当該運行路線系統である八高線の八王子駅から高麗川駅までの区間、川越線の川越駅から高麗川駅までの区間についてそれぞれ解説する。なお、川越線の大宮〜川越間については、埼京線の項を参照のこと。
運行内容
基本的には電化区間となっている八高線の八王子〜高麗川間、および川越線の川越〜高麗川間で一体的に運用されており、概ね30分間隔で運行されている。八王子駅から川越駅までの運行が中心であるが、一部には両方向からの高麗川駅発着のほか、八高線に限って、朝の高麗川発と夜の高麗川行きの1本に、青梅線経由で中央線東京駅からの列車が拝島駅にて乗り入れている。また早朝の始発に限って3本ではあるが、川越線の南古谷駅発の高麗川および八王子行きの列車が、配置車両基地である川越車両センターからの出庫列車として運行されている。
2022年3月12日に実施されるダイヤ改正にて、八王子〜高麗川〜川越間(早朝のごく一部の南古谷駅発も含む。)において、ワンマン運転が開始され、これまで乗り入れていた青梅線ならびに中央快速線との直通運転を終了している。
運行車両
八高線および川越線(八王子〜高麗川〜川越間)で運用されている車両は2019年9月現在、以下の3種類にて運用されており、いずれも4両編成にて共通で運用されており、川越車両センターに配備されている。
E231系3000番台 |
209系3500番台 |
これらの車両は2020年9月から2021年10がつにかけてワンマン運転化改造が行われ、2022年3月12日からワンマン運転を開始している。 |
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ワンマン運転開始後の行先表示。左側の四角囲みに「ワンマン」と表示されている。 |
- E231系3000番台
- 八高・川越線にて活躍の205系3000番台および209系3000番台の置き換え用として、中央・総武線のE231系車両を転用改造したうえで登場した車両。半自動装置を装備したうえで、八王子〜川越(一部、南古谷)間の運用に従事している。2019年8月現在は4両編成が4本在籍しており、最終的には6本(24両)が配置される見込み。
- 209系3500番台
- 上記のE231系3000番台と同じく、八高・川越線にて活躍の205系3000番台および209系3000番台の置き換え用として、中央・総武線の209系500番台車両を転用改造したうえで登場した車両。半自動装置を装備したうえで、八王子〜川越(一部、南古谷)間の運用に従事している。編成内容はE231系と同じ4両編成で、2019年8月現在、5本(20両)が在籍している。
過去の運行車両
ここでは、運用を終了した車両に加えて、乗り入れを終了した車両も記述する。
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209系3100番台
八高・川越線で運用の103系を置き換える際、後述の205系車両で転用される計画であった予定を、りんかい線の10両編成化によって余剰になった70-000系車両(東京臨海高速鉄道所属車両)をJR東日本において譲受したうえで、改造した形式車両。改造内容は4両編成化のうえで、半自動ボタンの装備を行っている。2022年1月まで4両編成2本の8両が在籍した。
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103系車両(3000番台・3500番台)
1985年の川越線電化時に、仙石線の旧性能車両であった72系車両を高性能化改造させたうえで、登場した形式番台が3000番台(写真左)である。当初は3両編成であったが、1996年の八高線の八王子〜高麗川間の電化時に4両編成化されている。さらに八高線の八王子〜高麗川間の電化とともに車両運用の増発に伴って登場したのが3500番台(写真右)で、こちらは従来の103系車両を改造したかたちとなっている。いずれも2005年まで運用されていた。
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205系3000番台
八高・川越線にて活躍の103系3000番台(3500番台も含む)の置き換え用として、山手線からの車両を転用改造したうえで登場した車両。全編成とも先頭車化改造を施し、半自動装置を装備したうえで、八王子〜川越(一部、南古谷)間の運用に従事され、4両編成5本の20両が在籍していたが、E231系3000番台および209系3500番台の投入によって、2019年8月現在は運用を終了している。
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209系3000番台
1996年3月に八高線の八王子〜高麗川間が電化された際に登場した、209系のオリジナル車両。単線区間での交換時における長時間停車時においての半自動ボタンを装備しているのが特徴的となっている。4両編成4本(16両)が運用されていたが、2019年2月に運用を終了している。
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中央線直通E233系車両(拝島〜高麗川間)
朝晩における拝島からの青梅線および中央線への乗り入れには、E233系車両が運用されている。拝島〜高麗川間にてH編成の4両編成が運用されており、東京〜拝島間は五日市線直通の6両編成の列車と併結されて運転されている。運転開始当初は201系車両にて運用され、現在のE233系車両の運用は2008年より開始されている。
八高線のワンマン運転化によって、2022年3月に乗り入れを終了している。
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中央線直通201系車両(拝島〜高麗川間:1996年〜2008年)
八高線の八王子〜高麗川間の電化した1996年から、朝晩における拝島からの青梅線および中央線への乗り入れに、201系車両が運用された。拝島〜高麗川間において付属編成の4両編成が運用されており、東京〜拝島間は五日市線直通の6両編成の列車と併結されて運転されていた。E233系車両の運用に譲るかたちで2008年に運用を終了している。
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