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中央線快速
(東京〜高尾)
(2020.4.19更新内容)209系1000番台の項目を追加。

 中央線快速電車は東京駅から新宿、三鷹、立川、八王子を経由して東京・八王子市の高尾駅へ向かうJR東日本の通勤路線。基本的な運行内容では東京〜高尾間で御茶ノ水・中野間(土曜休日は御茶ノ水・吉祥寺間)は快速運転になっているものの、早朝と深夜は各駅停車で運行されている。また立川駅からは一部の列車が青梅線へ乗り入れて青梅駅まで運行されているほか、高尾から先は山梨県へ乗り入れて大月駅まで運行される列車も設定されている。この他にも高尾駅から大月、甲府方面への中距離列車(中央本線)や新宿駅から松本へ向かう特急「あずさ」、および甲府への「かいじ」がそれぞれ運転されているが、本稿ではおもに東京駅から高尾駅までの快速列車について述べる。

運行内容

 中央快速線の列車は基本的に日中は快速列車で東京駅〜高尾駅間の運転であるものの、立川駅から青梅線の青梅駅までのほか、高尾駅から先は大月駅までのほか、大月駅からさらに富士急行線の河口湖駅まで乗り入れている列車も設定されている。

通勤特快

 平日朝の上りのみに運転されている列車種別。5本設定されており、内訳では大月駅および青梅駅発が各2本の計4本、高尾駅発が1本となっている。高尾駅から東京駅まで通過運転を行っており、高尾を出ると八王子、立川、国分寺、新宿、四ツ谷、御茶ノ水、神田、東京の順に停車する。

中央特快青梅特快

 中央快速線内における速達種別。高尾駅および大月駅へ向かう中央特快と、立川駅から青梅線へ乗り入れて青梅駅へ向かう青梅特快の2種類に分けられているが、基本的な内容はほぼ同一である。平日下りの通勤快速が運転されている時間帯以外はほぼ終日に亘って運転されている。通過運転する区間は東京駅から立川駅までであり、停車駅は東京を出ると神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野、三鷹、国分寺、立川であり、立川駅から先は中央線の中央特快、および青梅線の青梅特快とも各駅に停車する。かつて2017年3月4日のダイヤ改正まで、平日の深夜に2本設定されていた新宿駅発の列車は中野駅を通過していた。

通勤快速

 平日の夕方、下りのみに設定されている中央特快および青梅特快に代わる種別。概ね17時台から21時台まで設定されており、停車駅は中央特快および青梅特快の停車駅に荻窪と吉祥寺を追加したものである。主な行先は高尾までを中心に、立川から青梅線へ乗り入れて青梅までのほか、高尾から先の大月、さらに大月から富士急行線の河口湖までの列車がそれぞれ設定されている。

快速

 中央快速線における主要的な運行種別で、中野駅(土休日は吉祥寺駅)〜高尾駅間は実質的な各駅停車である。東京駅から中野駅までの停車駅では神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野に停車し、平日は中野駅から各駅停車であるが、土曜日と休日はさらに高円寺と阿佐ケ谷、西荻窪を通過し、吉祥寺駅から各駅停車となる。東京〜高尾および青梅間を中心に、武蔵小金井や立川、豊田、八王子までのほか、一部は大月までの列車がそれぞれ設定されている。

過去の運行内容

各駅停車

 2020年3月13日まで、快速の運転が少ない早朝や深夜時間帯において設定された種別。2020年3月14日以降は御茶ノ水経由の総武線直通列車において設定されており、中央線においては数少ない設定となっていた。中央線においての主な区間は東京駅から高尾駅までのほか、武蔵小金井や豊田発着が多く設定されていた。

 2020年3月14日に実施されたダイヤ改正にて、東京駅発着(三鷹以西<武蔵境以遠>)の各駅停車の運転を終了し、東京駅を発着する列車は快速系統へ統一されたうえ、各駅停車は総武線系統(千葉〜三鷹間)へそれぞれ統一された。

運行車両

中央快速線では主にE233系にて運用されている。H編成()とT編成()が在籍しており、T編成は10両固定編成なのに対して、H編成は4両と6両の分割編成となっている。
中央快速線では主にE233系にて運用されている。現在は普通車のロングシートのみであるが、将来的にグリーン車が連結される。

E233系

 従来の201系に代わって2006年に登場したE233系シリーズ最初の車両。環境にやさしく、また故障に強い車両として登場し、10両固定編成であるT編成(写真右)と6両編成と4両編成の分割編成であるH編成(写真左)の2種類があり、T編成が42本、H編成が17本の合計590両が運用されており、豊田駅の八王子方に位置している豊田車両センターに配置されている。今後は2023年度末にグリーン車を連結し、10両編成から12両編成へ増強される予定。(後述

209系1000番台

 上記のE233系車両のグリーン車組込中における代走として、常磐緩行線から転属してきた車両。2編成が常磐緩行線より転属し、E233系の入場時の代走として運用されている。なおE233系と異なり、半自動開閉装置は装備されていないために、東京〜高尾間の運用に限定されている。

過去の運行車両

201系車両(1979年〜2010年)

 国鉄時代の1979年に登場した省エネ型通勤車両。当時の主力であった101系車両の置き換えや省エネを目的に登場し、当時の省エネブームの先駆けにもなった。長く中央線の主力として活躍し、その後の205系や211系などの製造に大きく影響を与えた。2010年10月17日の運転をもって31年の活躍を終えた。

101系車両(1957年〜1985年)

 国鉄時代の1960年代から70年代にかけて活躍した通勤車両。201系車両登場前の主力として活躍し、中央線快速のほか、総武線や武蔵野線などでも運行された。中央線快速からは1985年に引退したが、写真のモックアップ車体が鉄道博物館にて保存されている。

今後の予定

 中央快速線は東京駅〜大月駅間を運行する列車、および直通運転を行っている青梅線の立川駅〜青梅駅間にグリーン車を導入する予定であるものの、バリアフリー等の他施策との工程調整および、関係箇所との協議調整に想定以上の時間を要することが判明したことから、当初予定されている2020年度から数年程度延期される見込みであったが。このほど導入見込み時期については、2023年度末と明らかになった。これに先立ち、現在運用されているE233系車両の普通車に車内トイレを設置し、2018年度から2023年度にかけて順次設置される予定。(中央快速線等へのグリーン車サービス開始時期および車内トイレの設置について→JR東日本2018年4月3日プレスリリース)


中央線快速 駅一覧
中央線快速(東京〜高尾間) :土曜・休日は通過。:東京方向のみ。:高尾方向のみ。
駅番号














接続している路線
東京
(とうきょう)
JC01
神田
(かんだ)
JC02
御茶ノ水
(おちゃのみず)
JC03
四ッ谷
(よつや)
JC04
新宿
(しんじゅく)
JC05
中野
(なかの)
JC06
高円寺
(こうえんじ)
JC07   
阿佐ケ谷
(あさがや)
JC08   
荻窪
(おぎくぼ)
JC09
西荻窪
(にしおぎくぼ)
JC10   
吉祥寺
(きちじょうじ)
JC11
三鷹
(みたか)
JC12   
武蔵境
(むさしさかい)
JC13
東小金井
(ひがしこがねい)
JC14
武蔵小金井
(むさしこがねい)
JC15
国分寺
(こくぶんじ)
JC16
西国分寺
(にしこくぶんじ)
JC17
国立
(くにたち)
JC18   
立川
(たちかわ)
JC19
日野
(ひの)
JC20




  
豊田
(とよだ)
JC21   
八王子
(はちおうじ)
JC22
西八王子
(にしはちおうじ)
JC23   
高尾
(たかお)
JC24



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