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【更新内容】E235系を追加
総武線快速
(東京〜千葉)

 総武快速線は東京駅から錦糸町、船橋を経由して千葉駅へ至っているJRの通勤路線。東京駅から銚子駅までの総武本線において、錦糸町駅から千葉駅にかけての複々線区間における快速線を運行する系統を指しており、本稿では主要区間にあたっている東京駅から千葉駅までを解説する。

運行内容

 基本的に東京駅〜津田沼駅および千葉駅間で運転されており、東京駅では一部を除いて大半の列車が横須賀線に乗り入れており、大船駅・逗子駅・横須賀駅および久里浜駅まで乗り入れているほか、千葉駅においても成田線経由成田空港[1]、内房線経由君津、外房線経由上総一ノ宮方面[2]へそれぞれ直通運転されている。また東京駅をはじめ新宿駅や池袋駅、横浜駅、大船駅、さらには大宮駅や高尾駅などから成田空港へ向かう特急の「成田エクスプレス」、東京駅から総武本線にて成東駅や銚子駅方面に向かう特急「しおさい」も運行されている。かつては成田線経由で鹿島神宮駅や銚子駅方面への「あやめ」や「すいごう」、および内房線で館山駅方面への「さざなみ」、外房線で安房鴨川駅方面への「わかしお」がそれぞれ運行されていた。このうち「あやめ」「すいごう」は利用客減から廃止、「さざなみ」「わかしお」は1991年の「成田エクスプレス」の登場にともなって京葉線経由へ変更されている。

 運転内容では成田空港への「エアポート成田」を含めて、東京駅から千葉駅や成田空港駅および君津駅、上総一ノ宮駅などへの快速列車を中心に、平日朝夕には通勤快速が総武本線および成田線経由で成田駅まで、および平日の1往復には特別快速が内房線経由で館山駅まで運転されている。

運行車両

快速(横須賀線直通)

これまで活躍しているE217系の置き換え用として2020年12月21日より登場した横須賀線および総武快速線の次世代新型車両。山手線の車両に次いで登場した車両で、1000番台として区分されている。これまで普通車は一部に4人掛けのセミクロスシートがついていたが、本系式から普通車はグリーン車を除いてすべてロングシートとなっている。

E235系1000番台(東京駅〜千葉駅・横須賀線直通)

 E217系の置き換え用として2020年12月21日から営業運転を開始した一般形電車。現在のE217系および先代の113系と同じ内容で15両編成での組成の場合、東京寄りに付属編成4両(増1号車〜増4号車)、千葉寄りにグリーン車を含む基本編成11両(1号車〜11号車)の内容で構成されている。今後はE217系同数の745両(11両編成51本、4両編成46本)が製造され、E217系を置き換える見込み。

1994年から登場し、当時京浜東北線で活躍していた209系車両を基本に設計されたJR東日本の通勤型近郊車両のE217系。JR東日本の系列においては頭に初の「E」を冠したことや、横須賀線や総武快速線の113系車両の置き換え、さらに3ドアから4ドアにしたことで混雑緩和によるスムーズな乗降を目的に登場した。

E217系(東京駅〜千葉駅・横須賀線直通)

 1994年12月の改正から1999年12月まで、113系の置き換えを機に登場した通勤型近郊電車。当初は大船電車区ならびに幕張電車区に配置されていたが、2004年10月に鎌倉総合車両センターに集約されている。現在では横須賀線内や総武快速線直通運用で使用されているが、2001年12月から2004年10月までは湘南新宿ラインの運用で新宿駅まで乗り入れていた。さらに2006年3月から2015年3月までは、最大3編成45両が国府津車両センターへ転属し東海道線で運用[3]されたが、現在では全編成復帰している。編成内容では東海道線や湘南新宿ラインと異なり、15両編成では4両の付属編成と11両の基本編成(グリーン車2両を含む)で運用され、付属編成の連結位置が久里浜寄りに連結されており、基本編成の1号車から11号車に対して増結編成では増1号車から増4号車となっている。

 先述のE235系車両の登場によって、今後は順次置き換えられる見込みで、他線への転用予定はなく廃車される見込み。実際に2021年に入ってから一部の編成の運用離脱も開始されており、本格的な廃車も開始されている。

成田エクスプレス(横浜・新宿・東京〜成田空港)

成田エクスプレス:E259系

1991年に登場した初代「成田エクスプレス」の253系車両の置き換え用として、2009年に登場した成田空港へのアクセス車両。E233系車両を基本に設計されており、6両固定編成で製造されている。2010年までに6両編成22本の132両が製造され、東京駅からをはじめ横浜駅や大船駅、新宿駅、池袋駅などから成田空港駅への「成田エクスプレス」で活躍している。

しおさい(東京〜銚子)

特急しおさい:E257系

国鉄時代から活躍していた183系車両の置き換え用として2004年に登場した特急型車両。当初は内房線の「さざなみ」や外房線の「わかしお」で活躍し、2005年からは「しおさい」でも活躍している。5両固定編成で製造され、房総のイメージから黄色塗装がベースになっている。

過去の運行車両

113系

かつて国鉄時代や昭和においては、横須賀線や東海道線などとともに113系車両の天下であった。直通している横須賀線から由来している「スカ色」というのはクリーム色の車体に群青色がかかった車両のことを表している。また東海道線と同じ平屋型のグリーン車も連結され、1990年から1995年頃までは113系にも二階建てグリーン車が運用されていた。その後はE217系車両の登場に伴って徐々に活躍の場も減っていき、1999年12月に引退した。(1996年撮影)

253系成田エクスプレス

成田線の成田空港駅が開業した1991年3月から「成田エクスプレス」用として運用された空港アクセス車両。初代の成田エクスプレス車両として3両と6両の編成が存在し、東京駅からを中心に横浜や新宿、池袋などから成田空港への輸送に活躍していた。E259系への置き換えによって2010年に運用から退いたものの、一部は新宿から日光や鬼怒川への特急や、長野電鉄の特急車としても活躍している。

183系:「しおさい」など

かつて国鉄時代から総武本線や成田線、内房線、外房線方面への特急に活躍していた車両。これまでの485系などの1扉から、より乗降しやすくするよう2扉に増やしたことが大きな利点となっている。「しおさい」のほか「あやめ」や「すいごう」、「さざなみ」、「わかしお」などで2005年まで活躍した。

総武線快速 駅一覧

総武線快速(東京〜千葉間)
駅番号











接続している路線
東京
(とうきょう)
JO19
TYO
新日本橋
(しんにほんばし)
JO20
馬喰町
(ばくろちょう)
JO21
錦糸町
(きんしちょう)
JO22
新小岩
(しんこいわ)
JO23
市川
(いちかわ)
JO24
船橋
(ふなばし)
JO25
津田沼
(つだぬま)
JO26
稲毛
(いなげ)
JO27
千葉
(ちば)
JO28

脚注

  1. ^ 一部の列車は成東駅や鹿島神宮駅までも運転されている。
  2. ^ かつては大原駅、さらには勝浦駅までそれぞれ運用された。
  3. ^ 東京駅から熱海駅まで。回送も含めば来宮駅まで運用された

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