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総武本線
(千葉〜成東〜銚子)

 総武本線は東京駅より千葉、佐倉、成東、八日市場を経由して、銚子駅に至るJR東日本の鉄道幹線である。支線として錦糸町駅から秋葉原を経由して、御茶ノ水駅に至る路線も擁している。内容的には東京駅および御茶ノ水駅から千葉駅までの区間は、通勤幹線として機能し、東京駅〜千葉駅間は快速線が主力で横須賀線へ、御茶ノ水駅〜千葉駅間は緩行線が主力で中央線へそれぞれ直通していることが挙げられる。

 一方の千葉駅から先の区間は、ローカル運用がメインとなっており、佐倉駅までは成田空港までの快速列車も運転されているものの、佐倉駅からは普通列車および特急「しおさい」がそれぞれ運転されている。本項ではこのうちの千葉駅から成東、八日市場を経由して銚子駅までの路線について記述する。なお東京駅や御茶ノ水駅から千葉駅までの区間については、「総武線快速」および「総武線各駅停車(中央・総武線)」の項目を参照のこと。


運行内容

 本来は東京駅からの路線であるものの、総武本線の列車に関して普通列車は千葉駅発着にて設定されており、成東、八日市場経由銚子方面へ運行されている。線内を運転している列車は普通列車のほか、特急「しおさい」が運転されている。また千葉駅〜佐倉駅間は成田線の列車も乗り入れ、「成田エクスプレス」や成田空港への快速列車などが運転されているが、これらについては成田線の項目にて述べる。(→成田線へ


特急
しおさい

 東京駅から千葉駅および成東駅を経由して、銚子駅へ運転されている総武本線の特急列車。1975年から運転を開始し、それまで運転された急行「犬吠」号を順次格上げしたかたちでの登場であった。登場以来183系で運転されたが、2005年からは現在運転されている車両は255系およびE257系500番台で運転されている。


普通列車

 総武本線における地域輸送の列車に関しては、千葉駅から運転されており、佐倉駅を経由して成東駅および銚子駅までの運転がメインになっている。列車間隔は千葉駅〜成東駅間や千葉駅〜銚子駅間とも概ね1時間に1本の割合となっており、運用されている車両は長年113系車両であったが、2009年からは京浜東北線で運用された209系車両を改造したうえで投入され、最大8両編成で運用されている。


快速

 本来においての快速列車の運行は、成田空港への輸送がメインであるものの、ラッシュ時において夕方下りおよび朝上り1本ずつ、成東駅発着が運転されている。停車駅は下りが東千葉駅を除く各駅に停車、上りが日向駅、榎戸駅、南酒々井駅、東千葉駅を通過する。東京駅発着がメインであるが、平日夕方下りと土休日朝上りに横須賀線直通があり、前者は逗子駅始発、後者は久里浜駅行きとなっている。


運行車両


255系特急しおさい(4号を除く)」




 1993年に登場し、当初は「わかしお」「さざなみ」で活躍していたが、2005年より「しおさい」での活躍運用を開始。グリーン車付きの9両編成で運用され、しおさい4号を除くすべての列車にて運用されている。


E257系500番台特急しおさい(4号のみ)」



 2004年に登場した特急形車両で、当初は「わかしお」「さざなみ」で活躍していたが、2005年より前述の255系とともに「しおさい」でも運用が開始されている。255系とは違い、グリーン車はなく、5両編成を2編成つなげた編成で運用され、しおさい4号にて、成東駅から東京駅まで運用されている。


209系普通列車



 かつて京浜東北線で運用された209系車両を房総各線向けに改造し、2009年から運用を開始した普通列車専用車両。6両編成と4両編成が用意され、双方で連結することも可能なことから、4両編成や6両編成のほか、8両編成や10両編成でも運用されることが特長である。2018年現在は千葉駅から成東経由銚子駅まで運用されている。


E217系快速列車(千葉〜成東間)



 本来は成田空港発着で運用されている快速列車は、ラッシュ時に1往復成東駅発着でE217系にて運転されている。千葉駅から佐倉駅まで15両編成で運転され、下りは佐倉駅からグリーン車なしの4両編成で、上りはグリーン車付きの11両編成でそれぞれ運用される。


過去の運行車両


113系:かつての主力車両



 1970年代の房総電化以降から長年にかけて活躍した、かつての普通列車の主力車両。横須賀線色の車両で運用されており、「スカ色」塗色で親しまれ、成田線をはじめ総武本線や内房線、外房線などの房総路線で活躍した。JR東日本の鉄道路線においては最後の113系車両であり、2011年に引退している。


183系:かつての特急で活躍。



 かつて国鉄時代から総武本線や成田線、内房線、外房線方面への特急に活躍していた車両。これまでの485系などの1扉から、より乗降しやすくするよう2扉に増やしたことが大きな利点となっている。成田線では「あやめ」や「すいごう」にて活躍した。

総武本線 駅一覧

総武本線(千葉〜成東〜銚子) ▼:下り列車が停車。
駅番号






接続している路線
千葉
(ちば)
JO28
東千葉
(ひがしちば)
JO29 |
都賀
(つが)
JO30
四街道
(よつかいどう)
JO31
物井
(ものい)
JO32
佐倉
(さくら)
JO33
  • 成田線<成東・成田空港・佐原方面>
南酒々井
(みなみしすい)
榎戸
(えのきど)
八街
(やちまた)
日向
(ひゅうが)
成東
(なるとう)
松尾
(まつお)
横芝
(よこしば)
飯倉
(いいぐら)
八日市場
(ようかいちば)
干潟
(ひがた)

(あさひ)
飯岡
(いいおか)
倉橋
(くらはし)
猿田
(さるだ)
松岸
(まつぎし)
銚子
(ちょうし)
  • 銚子電鉄線<犬吠・外川方面>
  • 千葉駅〜佐倉駅間、および松岸駅〜銚子駅間は成田線との共用区間。
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