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成田線
(千葉〜成田〜銚子・成田空港・鹿島神宮)

 成田線は総武本線の佐倉駅から成田、佐原を経由して銚子駅に至るJR東日本の鉄道幹線。すべての列車が千葉駅方面から直通されており、銚子方面および成田空港方面などへにて運転されている。

 この他にも成田駅から空港第2ビル駅経由で成田空港駅までの成田空港支線や、佐原駅から香取駅にて分岐し、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮駅に至る鹿島線も成田線の支線となっており、本項ではこれらの路線も併せて解説する。なお、成田駅から我孫子駅までの我孫子支線に関しては、常磐線快速の項を参照のこと。


運行内容

 本来は佐倉駅にて総武本線から分岐されている路線であるものの、佐倉方のほとんどの列車は千葉駅ならびに東京方面から直通しており、快速列車にて成田空港への輸送がメインとなっている。一方、普通列車は千葉駅発着のほかに成田駅発着も設定されており、佐原経由銚子方面へ運行されている。また、香取駅で分岐している鹿島線はすべて佐原駅発着で運転され、佐原〜鹿島神宮間で運転され、全列車普通列車にて運転されている。かつては東京駅から特急列車にて鹿島神宮や銚子へ向かう「あやめ」「すいごう」が運転された。


特急
成田エクスプレス

 東京方面から成田空港駅へ運転されている成田空港アクセス列車。1991年から運転を開始し、新宿駅や池袋駅、大宮駅、横浜駅、大船駅、高尾駅からそれぞれ運転されている。現在運転されている車両はE259系で、2010年から運転を開始している。


快速

 ほとんどの列車が東京方面ならびに横須賀線から直通で運転されており、成田空港駅発着のほか、ラッシュ時には成田駅発着のほか、1日1往復に佐原駅経由で鹿島線へ乗り入れ、鹿島神宮駅発着も運転されている。運用されている車両はE217系で、総武快速線および横須賀線にて運用されている。また1991年の成田空港駅の開業時から、2018年3月17日のダイヤ改正まで、成田空港行きの列車に限り、「エアポート成田」の愛称で運転された。


普通列車
(成田線)

 成田線列車に関しては、千葉駅または成田駅から運転されており、佐原駅を経由して銚子駅までの運転がメインになっている。列車間隔は概ね1時間に1本の割合となっており、運用されている車両は長年、113系車両にて運用されたが、2009年からは京浜東北線で運用された209系車両を改造したうえで投入され、最大8両編成で運用されている。


通勤快速

 前述の快速列車を補完する役割を担っており、平日朝の上りと夕方下り2本ずつ運転されている。千葉駅から佐倉駅までの区間は東千葉駅と物井駅は通過する。


鹿島線列車

 香取駅にて分岐している鹿島線は、ほとんどの列車が佐原駅から運転されており、普通列車にて209系車両の4両編成で運用されている。1日1往復には東京方面からの快速列車が運転され、E217系車両の4両編成で運転されている。ちなみに快速列車は佐倉駅まで成田空港行きの列車に連結されており、佐倉駅から普通列車にて鹿島神宮駅まで運転されている。(逆も同じ)


運行車両


E259系特急成田エクスプレス


 1991年の登場時から運用されている、初代の253系車両の置き換え用として、2009年に登場した2代目の「成田エクスプレス」車両。6両編成で登場し、2018年現在は22本(132両)が鎌倉車両センターに配置され、成田エクスプレスのほかに、2012年12月からは「マリンエクスプレス踊り子」として東京〜伊豆急下田間でも運用されている。


E217系快速列車


 総武快速線および横須賀線にて運用されている車両で、おもに成田空港アクセス快速にて運用されている。列車編成は15両編成がほとんどであるものの、一部の列車は11両編成で運用される。当該列車には、グリーン車が2両連結されていることが特徴となっており、グリーン車が連結されていることによって、快速列車か普通列車との見分けがついている。


209系2000番台&2100番台普通列車


 かつて京浜東北線で運用された209系車両を房総各線向けに改造し、2009年から運用を開始した普通列車専用車両。2000番台および2100番台として、6両編成と4両編成が用意され、双方で連結することも可能なことから、4両編成や6両編成のほか、8両編成や10両編成でも運用されることが特長である。2018年現在は千葉駅から成田経由銚子駅までの運用や、鹿島線でも運用されている。


過去の運行車両


253系:初代「成田エクスプレス


 1991年の成田空港駅開業とともにデビューした初代「成田エクスプレス」専用車両。当初は3両編成での登場であったが、利用者の増加とともに6両編成も登場し、東京駅からを中心に横浜や新宿、池袋などから成田空港への輸送に活躍した。その後はE259系への置き換えによって、2010年に運用から退いたものの、一部は新宿から日光や鬼怒川への特急や、長野電鉄の特急車としても活躍している。


113系:かつての主力車両



 1970年代の房総電化以降から長年にかけて活躍した、かつての普通列車の主力車両。横須賀線色の車両で運用されており、「スカ色」塗色で親しまれ、成田線をはじめ総武本線や内房線、外房線などの房総路線で活躍した。JR東日本の鉄道路線においては最後の113系車両であり、2011年に引退している。


183系:かつての特急で活躍。



 かつて国鉄時代から総武本線や成田線、内房線、外房線方面への特急に活躍していた車両。これまでの485系などの1扉から、より乗降しやすくするよう2扉に増やしたことが大きな利点となっている。成田線では「あやめ」や「すいごう」にて活躍した。

成田線・鹿島線 駅一覧

成田線(千葉〜成田〜佐原〜銚子)
鹿島線(佐原〜鹿島神宮)





駅番号




通勤快速 接続している路線













千葉
(ちば)
JO28
東千葉
(ひがしちば)
JO29 | |
都賀
(つが)
JO30
四街道
(よつかいどう)
JO31
物井
(ものい)
JO32 |
佐倉
(さくら)
JO33










酒々井
(しすい)
JO34
成田
(なりた)
JO35
空港第2ビル
(くうこうだい2ビル)

<成田第2・第3ターミナル>
JO36 || ||
成田空港
(なりたくうこう)

<成田第1ターミナル>
JO37
久住
(くずみ)
滑河
(なめがわ)
下総神崎
(しもうさこうざき)
大戸
(おおと)
佐原
(さわら)
香取
(かとり)
鹿



十二橋
(じゅうにきょう)
||
潮来
(いたこ)
延方
(のぶかた)
鹿島神宮
(かしまじんぐう)
  • 鹿島臨海鉄道線<新鉾田・大洗・水戸方面>






水郷
(すいごう)
小見川
(おみがわ)
笹川
(ささがわ)
下総橘
(しもうさたちばな)
椎柴
(しいしば)
松岸
(まつぎし)

総武本線

銚子
(ちょうし)
  • 銚子電鉄線<犬吠・外川方面>
  • 千葉駅〜佐倉駅間、および松岸駅〜銚子駅間は総武本線との共用区間。
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