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東急東横線・みなとみらい線
(渋谷〜横浜〜元町・中華街)
【更新内容】2023.3.25 相鉄20000系車両を追加。
東急東横線は東急の主役路線であり渋谷駅と横浜駅を結んでおり、さらには横浜駅からはみなとみらい線へ乗り入れ元町・中華街駅まで結ばれている。2004年1月30日までは渋谷駅から桜木町駅まで結ばれていたが、みなとみらい線に乗り入れるような形で反町駅と横浜駅は地下化されたと同時に高島町駅と桜木町駅は廃止されている。さらに2013年3月16日からは渋谷駅において、東京メトロ副都心線と相互乗り入れが開始されており、既に乗り入れている東武東上線や西武池袋線と共に川越・森林公園・所沢・飯能など埼玉県方面へも直通で結ばれている。また2023年3月18日には日吉駅から東急新横浜線を経由して相鉄線へ乗り入れが開始され、ますますのネットワーク充実が期待されている。
また、ここでは直通しているみなとみらい線(横浜高速)も本項で併せて記載する。
現在の運転内容
日中時間帯における運行内容(2023年3月18日改正)
種別\駅名 |
東武東上線
西武池袋線
方面 |
和光市 |
・・ |
小竹向原 |
・・ |
池袋 |
・・ |
渋谷 |
・・ |
日吉 |
・・ |
横浜 |
・・ |
元町・中華街 |
備考 |
特 急
(Fライナー) |
森林公園← |
2本 |
2本 |
副都心線内急行、東武線内快速急行。 |
小手指← |
2本 |
2本 |
副都心線内急行、西武線内快速急行。 |
急 行 |
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2本 |
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2本 |
2本 |
副都心線内各駅停車。 |
川越市← |
1本 |
1本 |
→湘南台 |
副都心線・東武線・相鉄線内各駅停車。 |
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1本 |
1本 |
各 停 |
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2本 |
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2本 |
2本 |
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石神井公園← |
2本 |
2本 |
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2本 |
2本 |
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東横線から東武東上線および西武池袋線へ直通する日中の特急は「Fライナ」の愛称で運転されており、東武東上線方面は森林公園駅発着、西武池袋線方面は小手指駅発着(土曜休日の一部は飯能駅発着)でそれぞれ運転され、東武・西武ともそれぞれ30分間隔で運転されている。
急行はこれまでの東横線〜みなとみらい線系統に加えて、2023年3月18日からは相鉄線直通系統も加わり、渋谷駅から日吉駅までは1時間に6本の体制となり、うち2本は渋谷駅発着となっている。副都心線直通では一部を除いて副都心線の東新宿駅にて副都心線急行(東横線特急)の通過待ちが行われている。
各駅停車では日中時間帯においては自由が丘駅と菊名駅にて特急・急行の待ち合わせをするほか、2022年3月11日までは菊名駅発着も運行されており、元住吉駅で特急(西武線方面直通)の通過待ちを実施していた。因みにこの菊名駅発着であった各駅停車は、かつて2013年3月15日まで運転されていた日比谷線直通列車の名残である。
運転種別
特急・Fライナー(東横特急)
2001年3月28日のダイヤ改正にて、当時の運転区間であった渋谷駅から桜木町駅において運転を開始した東横線においての最速達種別。日中を中心に「東横特急」の愛称にて渋谷〜桜木町間を途中自由が丘・武蔵小杉・菊名・横浜に停車し、速達感をアピールした。2003年には中目黒を停車駅に追加し、平日の朝夕ラッシュ時間帯と夜間において通勤特急(後述)が新設されている。全ての列車において10両編成で運転されており、ほとんどが副都心線へ直通する。さらに副都心線内はほとんどの列車が急行になり、小竹向原駅経由で西武池袋線へ日中毎時2本(1本は小手指行き、もう1本は飯能行き:西武線内は快速急行。)、和光市駅経由で東武東上線へ日中毎時2本(川越市行き:東上線内は各駅停車。)それぞれ設定されている。なお2016年3月26日のダイヤ改正からは日中の特急において「Fライナー」の愛称が付けられ、東横線とみなとみらい線内は特急、副都心線内は急行、西武池袋線内は快速急行、東武東上線内は急行といった組み合わせになり、西武池袋線へは小手指駅および飯能駅まで、東武東上線へはさらに森林公園駅までそれぞれ乗り入れている。
通勤特急
2003年3月19日に登場した特急の代わりに運転されている種別。特急の停車駅に日吉駅とみなとみらい線の馬車道駅、日本大通り駅をプラスしたものであり、列車編成は特急と同じく全て10両編成で運転される。平日ラッシュ時を中心における種別であることから土曜・休日の運転はない。一部を除いてほとんどが副都心線へ乗り入れており、さらに一部は副都心線内通勤急行で運転のうえ東武東上線および西武池袋線へ乗り入れている。
急行
ほぼ終日設定されており、なおかつ特急登場前までは最速達種別であった。おもな運行区間は一部に渋谷駅発着があるほかは副都心線へ乗り入れており、日中はほとんどが和光市駅まで乗り入れている。また朝夕の一部には東武東上線の志木駅、および西武池袋線の保谷駅までなどが設定されている。列車編成は10両編成はごく一部の列車に設定されており、大部分は8両編成で運転されている。急行は普段元住吉駅は通過しているものの、過去には元住吉駅発着が2006年9月25日まで設定されており、おもに早朝の始発と深夜の終着にて運行されていた。
2023年3月18日のダイヤ改正にて相鉄線直通列車が新設され、主に10両編成において副都心線和光市駅さらには東武東上線への乗り入れて基本的に川越市駅までそれぞれ直通しており、さらに一部は森林公園駅・小川町駅まで乗り入れている。なお小竹向原駅からの西武有楽町線および西武池袋線への乗り入れは実施されていないため、日吉駅から小竹向原駅までの区間にて最低1回は乗り換えが必要となる。
各停(各駅停車)
ホームの有効長の関係から全ての列車において8両編成で運行され、車両も8両化の東急、横浜高速および東京メトロ車で運用されており、このうち東急と横浜高速の車両は共通で運用を受け持っている。おもな運行区間としては渋谷駅から元町・中華街駅までの線内運用のほか、副都心線へ乗り入れて和光市駅まで、さらに小竹向原駅経由で西武池袋線へ乗り入れて石神井公園駅および保谷駅までが日中の運用範囲になっている。朝夕には西武池袋線清瀬駅や小手指駅・飯能駅まで、東武東上線志木駅までの運用も存在しているものの本数は少ない。また、かつて相互乗り入れを行っていた日比谷線直通列車の名残りで菊名駅発着の渋谷方面行きも日中を中心に毎時2〜4本設定されており概ね渋谷駅発着であるが、一部を除いて副都心線へ乗り入れて池袋駅発着となっている。
2022年3月12日のダイヤ改正では渋谷〜菊名間の1時間当たりの本数が10本から8本へ削減され、日中時間帯においてはすべて渋谷〜元町・中華街間の運転となり、かつての日比谷線直通枠が消滅した。
過去の運転内容
日比谷線直通(各駅停車)
1964年8月29日から2013年3月15日まで、菊名駅から中目黒駅経由で東京メトロ日比谷線へ乗り入れ北千住駅まで全区間各駅停車で運転されていた。日比谷線が中目黒駅まで延伸されたと同時に相互乗り入れを開始し、東急では7000系車両と営団地下鉄では3000系車両(いずれも当時)が乗り入れ運用に充てられ、東急車両は北千住駅まで、営団車両は日吉駅まで乗り入れた。その後1988年には東横線側の乗り入れ区間が日吉駅から菊名駅まで延長され、車両も7000系から1000系に置き換えられたほか、営団でも3000系から03系へ置き換えられたものの、2001年には本数が毎時4本から2本に削減されている。2013年3月16日の副都心線乗り入れとともに日比谷線直通列車の運行を終了と同時に東横線での18m車の運行も終了している。なお日比谷線は北千住駅から東武スカイツリーラインへ乗り入れているものの、東横線から日比谷線経由での東武スカイツリーラインへの直通は1度も設定されていなかった。
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1964年8月29日から2013年3月15日まで実施された東横線からの日比谷線直通列車。一貫して各駅停車にて運行され、菊名駅から中目黒駅を経由して北千住駅まで運行されていた。東急からは1000系車両、東京メトロからは03系車両が運用され、18m車体の8両編成で運用された。2023年現在はいずれも他系列への改造や地方鉄道へ譲渡もしくは経年で廃車となっている。
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東横線の現在の車両
東横線内の車両(みなとみらい線も含む)
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5050系(5000系の東横線版)
新世代における東急の標準型車両として、田園都市線および目黒線に次いで2004年に登場した東横線における通勤型車両。JR東日本のE231系を基本に設計されており、コストダウンや省エネルギー化を図り、また環境の優しさにも対応した車両として開発された。東横線に登場した車両は基本的に5050系であるが、一部には田園都市線から転属した5000系も4編成存在し、みなとみらい線のY500系(後述)とともに8両編成で運用される各駅停車および急行にて共通運用されている。
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5000系(田園都市線からの転属編成)
東横線の輸送力増強に合わせて、田園都市線から転属した系列。4編成(5118・5119・5121・5122の各編成)が存在しており、8両編成の5050系およびみなとみらい線のY500系と共通運用されている。
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5050系4000番台(5050系の10両編成)
5050系の10両編成車として副都心線の相互乗り入れ開始とともに2013年に登場した車両。8両編成である5050系と区別するため、車体番号に4000番代が与えられているのが特徴である。10両編成であることから東横線・みなとみらい線内では特急および一部の急行に運用されており、副都心線はもちろんその先の東武東上線や西武池袋線へも乗り入れの中心的な存在になっている。10編成のうち1本(第10編成)が特別塗装車である「渋谷ヒカリエ号」が在籍しイベント列車で活躍しているが、もちろん一般でも運用されている。
2023年3月18日以降は相鉄線へも乗り入れを開始し、新横浜駅経由で海老名駅および湘南台駅まで乗り入れる。
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Y500系(横浜高速鉄道みなとみらい線)
みなとみらい線の開業に合わせて2004年に登場した横浜高速鉄道所属の車両。基本的には5000系・5050系と同じくJR東日本のE231系を基本に設計されており、コストダウンや省エネルギー化を図って、環境の優しさに対応した車両として開発されている。横浜高速鉄道の車両ではあるものの基本的には東急の車両の一員として運用を受け持っており、8両編成であることから5050系と共通運用で各駅停車、急行に使用されている。
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他社線からの車両(東京メトロ・西武・東武)
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東京メトロ17000系
有楽町線開業時から運用されている7000系車両の置き換え用として、2021年2月21日より営業運転を開始した東京メトロの車両。8両編成15本と10両編成6本が製造される予定で、現在運用中の7000系車両を2022年度までに置き換える見込み。現在運用されている7000系と同様、10両編成(写真上)は有楽町線と副都心線、8両編成(写真下)は副都心線でそれぞれ運用される。
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東京メトロ10000系
営団地下鉄から東京メトロへ移行後初の新型車両として2006年に登場した副都心線および有楽町線所属の車両。快適性や環境への親しみやすさの向上を目的に製造された車両で10両編成36本が在籍し、副都心線や有楽町線を中心に活躍しており、東横線では特急や一部の急行に運用されているほか東武東上線や西武池袋線へももちろん乗り入れている。普段は10両編成であるが、一部の編成では稀に8両編成に短縮されることもあり、その際は東横線やみなとみらい線内において、各駅停車にも運用される。
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西武6000系
1992年に登場した西武鉄道初のステンレス車両。西武池袋線から地下鉄有楽町線への乗り入れを目的に製造された車両で、これまでの西武イエローのイメージから大きく変化し、また初の10両固定編成としても登場している。当初から西武線内の優等運用や有楽町線直通用で運用されているものの、副都心線や東横線への乗り入れに際して運転台のワンハンドル化、ATOやワンマン機器の搭載などの改造を行っている。東横線やみなとみらい線内では10両編成であるために特急や一部の急行で運用され、ステンレス製の6000系およびアルミ製の6050系の2種類が存在している。
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西武40000系(S-TRAIN)
2017年3月25日より運転を開始した西武鉄道の新しい座席指定ライナー列車。東横線とみなとみらい線においては土休日に西武秩父駅から副都心線を経由して、元町・中華街駅まで運転されている。利用する際には乗車券のほかに、S-TRAINの座席指定券が必要になる。ただし、利用区間が限られているので注意。
※東横線・みなとみらい線内の停車駅:渋谷、自由が丘、横浜、みなとみらい、元町・中華街
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西武40000系(40050番車)
西武6000系車両に次ぐ新形式車両。40000系は先述のデュアルシートを装備した車両がS-TRAINで運用されているが、ロングシートの40050番台車は基本的に6000系車両と共通で運用されている。
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東武9000系
東武東上線から地下鉄有楽町線への乗り入れを目的に1981年に登場した東武鉄道初のステンレス車両。軽量ステンレス車体の界磁チョッパ制御車であり、高性能はもちろん省エネや省コストといった経済性の重視も考慮されている。また1994年には改良型でありVVVFインバーター制御を搭載した9050系が登場している。10両編成の9000系7編成と9050系2編成が運用されており、東横線およびみなとみらい線内では専ら特急や急行で運用されている。
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東武50070系
東武東上線から有楽町線へのほか、副都心線への乗り入れ増発に備えて2007年に登場した東武鉄道の50000系「A-Train」シリーズ車。東上線地上運用専用の50000系車両、TJライナー用の50090系車両などとともに50000系列の一員として、東上線内はもちろん有楽町線や副都心線、さらには東横線への運用に活躍している。10両編成7本が9000系および9050系と共通で運用されており、東横線およびみなとみらい線内では特急および急行専用で運用されている。
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相鉄20000系
東武東上線から有楽町線へのほか、副都心線への乗り入れ増発に備えて2007年に登場した東武鉄道の50000系「A-Train」シリーズ車。東上線地上運用専用の50000系車両、TJライナー用の50090系車両などとともに50000系列の一員として、東上線内はもちろん有楽町線や副都心線、さらには東横線への運用に活躍している。10両編成7本が9000系および9050系と共通で運用されており、東横線およびみなとみらい線内では特急および急行専用で運用されている。
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過去の車両
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9000系
かつての6000系車両(先代)においてインバーター制御の試験の結果を踏まえて、本格的にVVVFインバーター制御を採用し1986年に登場した車両。当時は計画中であった目黒駅からの地下鉄南北線および都営三田線への乗り入れを視野に入れての登場であったが、東横線をはじめ東急各線における旧形車両の淘汰などを目的での登場でもあった。東横線には8両編成14本が在籍しており、各駅停車をはじめ急行、さらには特急や通勤特急でも活躍した。その後は5050系へ置き換えによって副都心線への乗り入れとともに2013年3月15日でもって東横線から撤退し、短編成化されたうえで現在は大井町線で活躍している。後述の1000系とともに撤退しこれによって昭和時代や桜木町駅を走った東横線車両はすべて転籍・引退している。
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8090系・8590系
8000系の軽量ステンレス車体版として1980年に登場した、当時の東急の主力である8000系列シリーズ車両。8090系は前面非貫通式で東横線では急行専用車として活躍し、各駅停車用である8000系車両と運用が区別されていた。さらに1988年には前面貫通式に改良された8590系(写真)が登場し、こちらも専ら東横線の急行専用車として運用された。2001年の特急登場後は各駅停車でも運用され、同時に8000系や9000系と共通で運用された。2005年までに東横線から撤退し大井町線や田園都市線へ移籍している。
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8000系
1969年に東急初の20m車両として登場した東横線の1970年代から1990年代における最主力車両。東急初の界磁チョッパ制御車であるほか運転台では日本初のT型のワンハンドル式を採用し、後年の京王6000系や都営新宿線10-000系、さらには阪急6000系などの車両に影響を与えた。東横線をはじめ田園都市線や大井町線でも活躍し、のちの8500系や8090系、8590系へとそれぞれ受け継がれて行った。東横線からは2008年1月13日の「さよなら運転」をもって引退したものの、一部の編成は現在では伊豆急行で活躍している。
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1000系
9000系の18m車版として1988年に登場した日比谷線直通専用車両。初代の専用車両であった7000系車両を置き換える名目で登場し同時に車両の冷房化も推進させた。日比谷線直通専用であったことから運用区間は菊名駅から中目黒駅を経由して北千住駅までであり、乗り入れの関係などからその先の東武線への乗り入れは行われなかった。副都心線への乗り入れ開始による日比谷線直通運用の終了に伴って、2013年3月15日でもって9000系とともに東横線から撤退し、東横線から18m車両の運行は終了している。なお一部は1500番台へ改造され、池上線および東急多摩川線へ移籍のうえ活躍している。
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東京メトロ03系
1988年に当時非冷房車であった3000系を置き換える名目で登場した東京メトロ日比谷線の車両。東急1000系とともに菊名駅から中目黒駅経由で北千住駅まで東横線方面からの運用を相互に受け持っていた。3ドア車が基本であるものの、一部の編成には両端2両ずつに5ドア車も存在している。東横線への定期乗り入れでは2013年3月15日をもって終了したが、03系自体も車両更新期を迎え、2017年3月から20m車7両編成の13000系車両への置き換えが開始され、2020年2月末までに全ての車両が引退している。
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東京メトロ7000系
1974年に登場し有楽町線開業時から運用されているオリジナル車両。千代田線の6000系と外観はほぼ同じであるものの、回生ブレーキの使用範囲を広げるなどといった省エネルギー化を施したほか、冷房装置やインバータ制御の載せ替えといった改良工事も施されている。副都心線の開業に際しては15編成が10両編成から8両編成へ短縮され、ATOやワンマン機器の搭載工事を施している。また従来の10両編成車も6編成もATOおよびワンマン機器を搭載し、副都心線と有楽町線で共通運用されており、副都心線向けに改造されなかった編成については2008年から2010年にかけて廃車されている。
平成から令和へ改元された現在、残存している当該車両も今後、置き換え検討時期に入ったことに伴い、2020年度より17000系車両によって置き換えられることとなり、7000系車両は2022年度までに順次、廃車される見込み。
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