横浜市営地下鉄へ

横浜市営地下鉄ブルーライン
(あざみ野〜湘南台)
【更新内容】2024.3.24 戸塚駅を新設。

 横浜市営地下鉄ブルーラインは横浜市青葉区のあざみ野駅から新横浜、横浜、関内、上大岡、戸塚を経由して、藤沢市の湘南台駅に至る全長40.4qの地下鉄路線。もともとは関内駅を境にあざみ野側が3号線、湘南台側が1号線の路線であるものの、両路線は完全に一体となって運転されている。

路線の歴史

 路線の歴史はまず1972年に、最初の区間である伊勢佐木長者町駅と上大岡駅との区間が開業し、以来延伸を繰り返したうえで、1999年に戸塚〜湘南台が開通し、現在の路線になっている。それ以来の横浜市営地下鉄は湘南台〜あざみ野間の路線のみであったが、4号線である中山〜日吉の区間がグリーンラインとして2008年に開通したことによって、従来の路線はブルーラインとなっている。

  • 1972年12月16日:横浜市営地下鉄の最初の区間である、伊勢佐木長者町〜上大岡間が開通。
  • 1976年9月4日:伊勢佐木長者町〜横浜間、および上大岡〜上永谷間が開通し、横浜〜上永谷間の運転となる。
  • 1985年3月14日:横浜〜新横浜間、および上永谷〜舞岡間が開通し、新横浜〜舞岡間の運転となる。
  • 1987年5月24日:舞岡〜戸塚間が開通し、新横浜〜戸塚間の運転となる。ただし戸塚駅は暫定開業。
  • 1989年8月27日:暫定開業だった戸塚駅が本開業。
  • 1993年3月18日:新横浜〜あざみ野間が開通し、あざみ野〜戸塚間の運転となる。
  • 1999年8月29日:戸塚〜湘南台間が開通し、あざみ野〜湘南台間の運転となる。また新横浜北駅を「北新横浜駅」に改称。
  • 2008年3月30日:グリーンラインの中山〜日吉間が開通し、あざみ野〜湘南台間はブルーラインの名称となる。
  • 2015年7月18日:日中の快速運転を開始。
  • 2017年3月4日:土休日の快速運転の時間を9時半から20時半までに拡大。
  • 2030年(予定):あざみ野〜新百合ヶ丘間延伸。(後述

日中時間帯における運転内容

 横浜市営地下鉄ブルーラインの日中時間帯の運転パターンは2023年3月18日現在、以下の内容となっている。従来まで7〜8分間隔ダイヤであったが、2023年3月18日改正にて日中時間帯に限り10分間隔に減便されている。

種別\駅名








備考
快 速 2本 新羽と上永谷で普通に接続。
普 通 2本 終点まで快速との接続はなし。
2本 新羽で快速に接続。
2本 上永谷で快速に接続。

快速

 2015年7月18日から運転を開始した、横浜市営地下鉄初の優等種別。平日は10時〜16時、土休日は9時半〜20時半にかけて、30分間隔で運転される。当初は土休日も10時〜16時であったが、利用客からの運転時間拡大の要望が多かったことから、2017年3月4日からの時間拡大に至っている。停車駅はあざみ野〜新羽間の各駅新横浜横浜桜木町関内上大岡上永谷、および戸塚〜湘南台間の各駅となっている。

 ブルーラインで運転されている「快速」は、日中時間帯中心に30分間隔で運行されており、横浜市営地下鉄の歴史においては初の優等種別である。

普通

 開業当初から設定されている種別。基本的にはあざみ野〜湘南台間であるが、快速運転時間中は区間運転列車が設定されており、快速と前後してあざみ野〜踊場間、新羽〜湘南台間が設定されている。これらの列車に関しては前者は上永谷駅で、後者は新羽駅で快速の接続待ち合わせを行っており、快速通過駅と仲町台〜あざみ野間、ならびに中田〜湘南台間の各駅へのアクセスも便宜が図られている。

 横浜市営地下鉄が開業した時から各駅停車のみの運転であったが、快速が登場した際に、各駅に停車する列車を「普通」の名称が付けられている。ちなみにグリーンラインは全て各駅停車であるが、開業時から「普通」の名称が付いている。

今後の予定(新百合ヶ丘まで延伸)

 横浜市交通局は2019年1月23日に、あざみ野駅からすすき野地区を経由して、小田急線の新百合ヶ丘駅まで延伸する計画を発表した。延伸区間において4駅が設置される見込みで、青葉区のすすき野地区や川崎市麻生区の虹が丘地区などをはじめ、小田急線沿線の多摩地域などから新横浜や横浜駅、みなとみらいや関内方面などへのアクセスがより身近になるものと期待されている。2030年度の開業を目指しており、開業後は奇しくも両端の駅(湘南台駅と新百合ヶ丘駅)が小田急3路線(湘南台:江ノ島線、新百合ヶ丘:小田原線・多摩線)と接続するかたちとなる。



横浜市営地下鉄ブルーライン 駅一覧

横浜市営地下鉄ブルーライン(あざみ野〜湘南台間)
駅番号




接続している路線
あざみ野
(あざみの)
B32
 東急田園都市線と接続している青葉区の代表駅の一つで、横浜市営地下鉄では唯一青葉区にある駅。島式ホームの行き止まり式であり、地下3階とかなり深い。2030年度の予定で川崎市麻生区の新百合ヶ丘駅まで延伸されることが決定し、途中3駅が設置される予定。
中川
(なかがわ)
B31
センター北
(センターきた)
B30
 横浜市歴史博物館へは徒歩5分。
センター南
(センターみなみ)
B29
 都筑区の中心地となっている駅で、都筑区役所などの行政施設への最寄り駅。
仲町台
(なかまちだい)
B28
 計画当時、「大熊」という仮称であった。
新羽
(にっぱ)
B27
 上永谷駅と並ぶブルーラインの車両基地所在駅。駅前からの路線バスは横浜市営バスにてららぽーと横浜・中山・鶴見方面、東急バスにて綱島方面へそれぞれ発着している。
北新横浜
(きたしんよこはま)
B26
|
 開業当時は「新横浜北」であったが、新横浜駅と間違われたことが多かったことから、逆さまにしたかたちで湘南台延伸時に改称された。
新横浜
(しんよこはま)
B25
 横浜市北部の新都心の代表駅。東海道新幹線の駅として栄えており、横浜アリーナにも近い。もともとは農村地域であったが、1985年に横浜駅から延伸されて以降は急速に発展しており、2000年以降の現在では東海道新幹線の全定期列車の停車化など、大いに発展している。
岸根公園
(きしねこうえん)
B24
|
 駅名である岸根公園、および神奈川県立武道館への下車駅。岸根公園はかつて太平洋戦争後まで、米軍が駐留した基地の「岸根キャンプ」であった。
片倉町
(かたくらちょう)
B23
|
 片倉町の中心に位置している駅で、駅前広場にあるバス乗り場からは、横浜市営バスにて横浜駅西口や菅田町、松見町方面への路線が運行されている。
三ツ沢上町
(みつざわかみちょう)
B22
|
 三ツ沢公園およびニッパツ三ツ沢球技場、横浜市民病院、横浜国立大学への下車駅。
三ツ沢下町
(みつざわしもちょう)
B21
|
 三ツ沢墓地への下車駅。
横浜
(よこはま)
B20
 横浜駅は市営地下鉄だけでなく、神奈川県内でも利用客の多い駅。JRや京急、東急、相鉄、みなとみらい線、横浜市営地下鉄といった鉄道が集中している。1976年から1985年までは、ここから上永谷駅までの区間にて営業された。
高島町
(たかしまちょう)
B19
|
 かつては東急東横線にも同じ場所に高島町駅があったが、2004年1月30日に廃止された。
桜木町
(さくらぎちょう)
B18
 みなとみらい21、横浜市役所、および野毛地域への最寄り駅。ランドマークタワーやパシフィコ横浜をはじめ、野毛山公園や動物園、および京急線の日ノ出町駅へも近い。
関内
(かんない)
B17
 横浜スタジアム、山下公園、伊勢佐木町、馬車道などへの最寄り駅で、横浜市の中心地となる地域にある駅。かつて2020年5月末までは横浜市庁舎への最寄り駅であった。
伊勢佐木長者町
(いせざきちょうじゃまち)
B16
|
 横浜市営地下鉄が開業した第一期区間の始発駅であり、当初は上大岡駅までの区間であった。計画では「長者町」であったが、近くの大規模な繁華街である伊勢佐木町も加えたことから、珍しく長い駅名となった。ここから阪東橋駅までの区間は建設する際、吉田川および新吉田川を埋め立てられたうえで建設されている。その埋め立てられた土地が大通り公園である。
阪東橋
(ばんどうばし)
B15
|
 伊勢佐木長者町駅とともに大通り公園の地下に位置している駅。横浜橋通商店街や南区総合庁舎、横浜市大病院などへの下車駅であるほか、京急線の黄金町駅にも近い。
吉野町
(よしのちょう)
B14
|
 国道16号と鎌倉街道が交差している地下駅。徒歩3分の場所には「お三の宮」の愛称で親しまれている日枝神社があり、江戸時代前期に吉田新田を開発した吉田勘兵衛が創建した神社である。この「お三の宮」の例大祭は、横浜市内屈指の規模を誇る祭りとして知られ、神輿渡御が素晴らしい。
蒔田
(まいた)
B13
|
 かつて2016年2月5日までは、南区総合庁舎への最寄り駅であった。
弘明寺
(ぐみょうじ)
B12
|
 横浜市で最も古い寺院である弘明寺観音への最寄り駅で、駅から観音通商店街を通り徒歩5分。同じ駅名が京急線にもあるが、駅の位置がまったく異なっており、両者が大幅に離れていることから乗換駅としては機能されていない。
上大岡
(かみおおおか)
B11
 港南区の代表的な駅の一つで、京急線と接続しており、京急百貨店デパートやゆめおおおかなどの高層ビルが立ち並んでいる。
港南中央
(こうなんちゅうおう)
B10
|
 港南区役所や港南警察署などといった港南区の行政の中心地にあたる駅。
上永谷
(かみながや)
B09
 新横浜〜あざみ野間、および戸塚〜湘南台間が延伸される前までは、唯一の地上高架駅であり、かつて1976年から1985年まで横浜駅からの区間の終着駅でもあった。駅前広場のバスターミナルは充実しており、横浜市営バスにて野庭団地や港南台・洋光台・日限山方面、神奈中バスにて上大岡や日限山・東戸塚・芹が谷方面などへ運行されている。
下永谷
(しもながや)
B08
|
 京急ニュータウンにて開発された日限山(ひぎりやま)地域に位置している地下駅。かつて「日限山駅」として陳情されたものの、当初計画されていた下永谷に決定されたことから、その名残として「日限山方面下車駅」の表示が取り付けられていた。
舞岡
(まいおか)
B07
|
 1985年3月14日に上永谷駅から延伸開業した時の終着駅。当時は戸塚まで開業する予定であったが、軟弱地盤などの関係から2年間先送らせ、当駅まで暫定開業した。
戸塚
(とつか)
B06
 JRの駅直下に位置しており、戸塚区の代表となっている駅。1987年5月24日の開業当初はホームの有効長が4両しかなく、関内寄りの2両はドア非扱いの暫定駅であったが、1989年8月に本開業している。1999年に湘南台駅まで延伸される前までは、当路線の終着駅であった。
踊場
(おどりば)
B05
 駅構内は戸塚区と泉区との境に位置している、珍しい駅。
中田
(なかだ)
B04
立場
(たてば)
B03
 長後街道とかまくらみち(鎌倉街道)とが交差している駅で、泉区における交通の要衝。駅前のバスターミナルには神奈中バスが発着しており、かつては神奈中バスの戸塚営業所であったが、営業所が上飯田へ移転した現在でもターミナル機能を持っており、戸塚駅方面をはじめ俣野公園(かつてのドリームランド)や長後、いずみ野、瀬谷、上飯田方面などへ向けて発着している。
下飯田
(しもいいだ)
B02
 相鉄いずみ野線のゆめが丘駅に近い。
湘南台
(しょうなんだい)
B01
 2023年現在の横浜市営地下鉄では唯一、横浜市外(藤沢市)にある駅。1999年に戸塚駅から延伸され、小田急線(江ノ島線)や相鉄いずみ野線と接続するなど、大いに発展している。慶応大学や文教大学へは駅前から神奈中バスを利用。
  • 弘明寺駅は京急線にも設置されているが、両社離れているために乗換駅としては機能していない。
  • ほとんどの駅が横浜市内に設置されているが、湘南台駅は唯一、藤沢市に設置されている。これはグリーンラインを含む横浜市営地下鉄全線の中で唯一、横浜市外に設置されている。


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