|
京急本線は東京都港区の泉岳寺駅から品川、京急川崎、横浜、金沢文庫、横須賀中央を経由して神奈川県横須賀市の浦賀駅に、京急久里浜線は神奈川県横須賀市の堀ノ内駅から京急久里浜を経由して、三浦市の三崎口駅にそれぞれ至っている京浜急行電鉄の鉄道幹線である。運行内容においてはエアポート快特は泉岳寺駅から羽田空港国内線ターミナル駅まで、快特および特急は、泉岳寺駅ならびに品川駅から三崎口駅まで、普通(各駅停車)は品川駅から浦賀駅まで、エアポート急行は泉岳寺駅や品川駅、ならびに新逗子駅から羽田空港国内線ターミナル駅までがそれぞれ基本になっている。 日中時間帯における運行内容2022年11月26日実施予定のダイヤ改正における日中時間帯の運行パターンは以下の内容となる。(泉岳寺から先の都営浅草線・京成線・北総線および成田スカイアクセス線も含む。)
(注)羽田空港:羽田空港第1・第2ターミナル 運行種別以下はは2023年11月27日現在における運行種別を記す。 エアポート快特 都営浅草線、京成線方面から泉岳寺駅、品川駅を経由して空港線羽田空港国内線ターミナル駅へ至る空港線直通の最速達種別。1998年11月18日の羽田空港駅(現、羽田空港国内線ターミナル駅)が開業した際に登場し、当初は羽田空港駅と成田空港駅とを直結する上で、都営浅草線内も通過運転する種別であった。現在でも都営浅草線内は通過運転を行っており、2010年5月16日からは京急線内でも京急蒲田駅を通過することで、品川駅から羽田空港駅への直行を図っている。運行内容はおもに羽田空港国内線ターミナル駅から品川駅、泉岳寺駅、都営浅草線、さらには京成線を経由して京成高砂駅から北総線、成田スカイアクセス線経由で成田空港駅まで日中40分間隔で運行されている。列車編成は全列車8両編成である。
快特 京急線内における最速達種別列車が快特。かつて1999年までは快速特急であったが、現在では「快特」が正式名称となっている。[1]主な運行区間では泉岳寺駅および品川駅から京急久里浜駅、三崎口駅に至る線内快特(A快特)と、都営浅草線、京成線方面から京急久里浜駅、三崎口駅に至る直通快特(SH快特)のほか、さらに都営浅草線や京成線、北総線などから羽田空港国内線ターミナル駅に至る列車がそれぞれ設定されている。日中では泉岳寺駅から三崎口駅にかけて線内および直通と合せて10分間隔で設定されており、それ羽田空港国内線ターミナル駅行きがそれぞれ設定されている。列車編成は基本的に8両であるが、品川駅から金沢文庫駅にかけては4両編成を増結して12両編成になる列車も一部設定されている。 2022年11月26日のダイヤ改正では日中時間帯に運行されている本線〜浅草線方面系統のSH快特のほとんどを特急へ置き換えられている。
特急 かつて1999年までは日中に都営浅草線、京成線から三崎口駅まで運行されていたが、ほとんどが快特へ置き換えられたために実質的に朝夕ラッシュ時、および早朝深夜に運行されている。そのため現在では完全な脇役の種別になっている。主な運行区間は都営浅草線方面から三崎口駅までの運行を基準に、一部では泉岳寺駅ならびに品川駅発着、さらには羽田空港国内線ターミナル駅発着も設定されている。この他にも平日朝のラッシュ時には浦賀駅や新逗子駅発も運行されており、三崎口駅や京急久里浜駅、浦賀駅発のなかには金沢文庫駅までが特急で、金沢文庫駅から品川駅まで快特といった変わり種の列車も運行されている[2]。列車編成は基本的に8両であるが、ラッシュ時では金沢文庫駅から神奈川新町駅、品川駅にかけては4両編成を増結して12両編成で運転される列車もある。 2022年11月26日のダイヤ改正では都営浅草線方面からの列車が日中時間帯において運行され、京成高砂・青砥〜三崎口間および印旛日本医大〜羽田空港間の2系統での構成となり、特に前者は23年ぶりに日中時間帯に復活している。
(注記)※ちなみに上記の写真の2編成はいずれも事故で廃車されており、上写真の1701編成は2013年に、下写真の1137編成は2020年3月にそれぞれ除籍されている。 急行 ここでは基本的に泉岳寺駅ならびに品川駅からと、新逗子駅からとに分けて記載する。
これらの列車については、いずれも京急蒲田駅にて空港線へ乗り入れるかたちで羽田空港駅(羽田空港第1・第2ターミナル駅)まで乗り入れており、実質別列車として運行されている。なお2023年11月25日のダイヤ改正以降、現在のエアポート急行から「急行」へ改称され、下り列車のごく一部に品川方面から横浜方面への直通が再設定されるが、ほとんどの列車(上りは全ての列車)は現在通り、羽田空港駅発着となる。
普通 全線各駅に停車する種別。おもに品川駅から浦賀駅までが典型的な運行区間であるが、平日朝のラッシュ時には京急久里浜駅や逗子・葉山駅発着の品川方面直通列車、および羽田空港国内線ターミナル駅発着の横浜方面直通列車も設定されている。また品川駅〜浦賀駅間を運行する列車の一部には神奈川新町駅もしくは金沢文庫駅において運用車両を交換するパターンも設定されている。かつての列車編成は4両編成が基本であったが、現在では6両編成が基本であるものの、一部の列車では先述の車両交換の都合によって4両編成も運行されている。 なお日中時間帯において運行の品川駅〜京急蒲田駅間の列車は全列車4両編成で運行されていたが、コロナ禍に伴って2020年5月から運休しており、2021年3月27日実施のダイヤ改正にて正式に廃止され、品川駅から浦賀駅までの区間にほぼ統一されている。
京急ウィング号・モーニングウィング号 京急ウィング号は1992年4月から運行を開始した京急版のホームライナーで、平日夜の下りに運行されている。品川駅18時45分発の1号から22時05分発の11号まで20分間隔で運行され、停車駅は品川を出ると上大岡まで無停車となり、上大岡からは快特と同じ停車駅に停車する。 一方、モーニングウィング号は2015年12月から運行を開始し、こちらは平日朝の上りに運行されており、三浦海岸駅6時09分発の品川行き1号と7時56分発の泉岳寺行き2号の2本が運行されている。こちらの停車駅は三浦海岸を出ると横須賀中央、金沢文庫、上大岡、品川、泉岳寺に停車する。 いずれの場合も利用の際には、乗車券(きっぷ・定期券・ICカード)のほかに、Wing Ticket(着席整理券)300円が必要となり、京急ウィング号では品川駅、モーニングウィング号では三浦海岸駅、横須賀中央駅、金沢文庫駅、上大岡駅でそれぞれ発売している。なお下りの京急ウィング号で上大岡駅から乗車の場合は快特と同じ扱いになる為に、乗車券だけで利用できる。 車両は2ドアが使用されるため、2100形8両編成が運用されている。 |
■京急本線■(泉岳寺〜浦賀間)
■京急久里浜線■(堀ノ内〜三崎口間)
脚注 |