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【更新内容】2022.11.29 急行を過去の種別へ移動。
北総線は、京成高砂駅から、新鎌ヶ谷を経由して、千葉ニュータウン地域の印旛日本医大駅へ向かう北総鉄道の通勤路線である。千葉ニュータウンの生活路線ならびに通勤路線の足として開業し、当初は北総開発鉄道の名称であったが、2004年に現在の北総鉄道に変更されている。なお、京成高砂駅から小室駅までの区間は本来の北総線であるが、小室駅から印旛日本医大駅までの区間は当初、住宅都市整備公団の路線として開業した経緯から、北総・公団線と呼ばれていた。本項ではこの住宅都市整備公団の区間路線(小室〜印旛日本医大間)も併せて記述する。
また、印旛日本医大駅から先の成田空港新線区間(成田スカイアクセス線<京成成田空港線>)は、京成電鉄において管理、運行されており、こちらは成田スカイアクセス線で述べる。
運転内容
基本的には成田スカイアクセス線に関連している列車を除いて、殆どが都営浅草線および京急線方面からの直通で運転されており、平日の通勤時間帯を除いて羽田空港駅から印旛日本医大駅までの区間で概ね20分間隔で線内各駅停車にて運転されている。殆どが普通列車の8両編成で、京急線内においては快特もしくはエアポート急行で運転されている。平日の通勤時間帯においては朝の上りには特急、夕方以降の下りには特急や急行がそれぞれ運転されている。
以下の内容は、成田スカイアクセス線で運転されているスカイライナーやアクセス特急を除いて、京成高砂駅から印旛日本医大駅まで運転されている内容について述べる。(アクセス特急については成田スカイアクセス線を参照のこと。)
特急
後述の急行とともに平日の通勤時間帯に運転されている種別。平日の下りは夕方に京急線からの直通で、羽田空港発3本(京急線内エアポート急行、都営線および京成線内特急)、三崎口発1本(京急線内快特、都営線および京成線内特急)の4本が運転されているが、朝の上り5本はすべて都営浅草線の西馬込行き(京成線内特急、都営線内各駅に停車)となっている。いずれも京成線内特急運転となっている。
普通
全日終日運転される種別で、大部分が羽田空港駅から印旛日本医大駅までの運転であるが、通勤時間帯には京急線の三崎口駅発着、および都営浅草線の西馬込駅発着がそれぞれ設定されている。また北総線内も印旛日本医大駅までの運転のほか、一つ手前の印西牧の原駅発着も設定されている。この印西牧の原駅発着は車庫への出入庫運用が主となっており、運用途中で車両交換する列車も設定されている。過去には千葉ニュータウン中央駅発着や西白井駅発着が設定されていた。
過去の種別
急行
特急とともに平日の通勤時間帯に運転されており、夕方下りのみ運転され、停車駅は京成高砂、新柴又、矢切、東松戸、新鎌ヶ谷と新鎌ヶ谷から印旛日本医大までの各駅に停車していた。2022年11月25日の運行終了時点では下り2本運転されており、1本は西馬込発(都営線および京成線内普通)でもう1本は京急線の京急久里浜発(京急線内特急、都営線および京成線内普通)であった。京成線内は普通列車での運転となっていたが、2015年12月7日のダイヤ改正以前は、都営線・京成線内では快速として運転されていた(2010年以前は両線でも急行扱いだった)ほか、羽田空港発の列車もあった。2022年11月26日のダイヤ改正をもって運行終了。
現在活躍している車両
北総(千葉ニュータウン鉄道)車両
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7300形(7800形)
北総線の新鎌ヶ谷〜京成高砂間の延伸、および都営浅草線への乗り入れを機に、1991年に登場した京成3700形車両の北総版。京成グループの一員であることから、3700形同様の正面スタイルが印象的で、違いは帯の色だけである。7300形と7800形の2種類存在するが、7300形は自社発注車、7800形は京成からのリース車両となっている。またこの他、千葉ニュータウン鉄道保有の車両に9800形も存在し、こちらも京成からのリース車両である。
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7500形
北総線の開業時から活躍の7000形車両の置き換え用として2006年に登場した北総鉄道の車両。京成3000形車両と同一仕様となっているのが特長である。2017年現在は8両編成3本の計24両が在籍中。兄弟形式として千葉ニュータウン鉄道9200形も1編成在籍している。
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9100形
当時の住宅都市整備公団線の千葉ニュータウン中央駅から印西牧の原駅までの延伸を機に、1995年に登場した公団線所有の車両。スマートな前面独自のスタイルから、C-Flyer(シーフライヤー)の愛称が印象的である。当初は北総線及び都営浅草線において自動放送が使用されたが、2004年ごろに中止され、現在は車掌案内で次駅放送などを行っている。
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9200形
前述の7500形車両の千葉ニュータウン鉄道所有の車両。当時の住宅都市整備公団線開業時からの車両であった9000形車両の置き換え用として登場した。現在は1編成のみの在籍で、見かける機会は少ないと云える。
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乗り入れ車両
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都営5300形
北総線との乗り入れを機に1991年に登場した東京都交通局車両。当時活躍していた5000形車両の置き換え、および冷房化によるサービスアップを目的に登場し、今日の都営浅草線車両の主力となっている。最遠では京急線の三崎口駅までのほか、京成線内では京成成田駅、北総線内では京成高砂駅から印旛日本医大駅までそれぞれ運用されているが、印旛日本医大駅からの成田スカイアクセス線では運用されていない。今後は5500形車両への置き換えが進められ、順次廃車となる予定。
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都営5500形
現在運用されている5300形車両の置き換え用として、2018年6月30日に営業運転を開始した浅草線の次期新型車両。今後は5300形車両と同じ、27編成を置き換えていく予定で、2021年度までに置き換える予定。
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京成高砂駅での京急600形(左)と1000形(右) |
京急600形&1000形
京急線方面から北総線への乗り入れに活躍している京急車両。おもに羽田空港駅や三崎口駅から印旛日本医大駅まで運用されているが、一部の車両においてはさらに成田スカイアクセス線へ乗り入れて、アクセス特急にて成田空港駅まで運用されている。
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過去に活躍した車両
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7000形(1979年〜2007年)
1979年に開業した北総開発鉄道(当時)の初代通勤型車両。前面のΣ(シグマ)スタイルが印象的なことから、「ゲンコツ電車」の愛称で親しまれた。また車内設備は当初、つり革がないことが有名であったが、後年、都営浅草線への乗り入れに備えて、全車両に取り付けられている。当初は6両編成であったが、1990年に8両化され、最終的には3編成24両が在籍し、2007年まで活躍した。
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9000形(1984年〜2017年)
1984年に小室〜千葉ニュータウン中央間の住宅都市整備公団線(当時)の延伸開業を機に登場した、公団線所有車両。当初は2000形の愛称であったものの、京急線への乗り入れに際して、京急の2000形車両と番号が重複するために、1994年に9000形へ改称されている。その後は北総車両の一員として活躍したが、老朽化のために2013年には9200形へ、2017年には9800形へそれぞれ置き換えられ、運用を終了している。
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