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常磐線の中距離列車は上野駅から取手、土浦、水戸を経由して勝田や高萩、いわき方面へ向かうJRの鉄道幹線。上野〜取手間は快速電車と同じ線路を使用し、基本的に快速と停車駅は同一になっている。 本項では取手駅から先を直通している常磐線列車について勝田駅まで述べるほか、上野駅から東京駅、新橋駅を経由して品川駅まで至っている上野東京ラインについて、常磐線列車が乗り入れている部分についてのみでもそれぞれ記述する。 (※上野〜取手間は常磐線快速電車、上野東京ラインのその他については「上野東京ライン」の項もそれぞれ参照。) 運行内容特急列車では品川からいわき方面への「ひたち」号、および勝田方面への「ときわ」号が運転されている。普通列車では、品川および上野から土浦・水戸・勝田、さらには高萩までの普通列車に加えて、日中の品川〜土浦間では特別快速列車が1時間に1本の割合で運行されており、上野・日暮里・北千住・松戸・柏・取手と取手から土浦までの各駅に停車している。なお品川駅から取手駅までの区間においては、実質的に「快速」として扱われているものの、取手駅から先は各駅に停車する関係で、後述の停車駅一覧表では「普通列車」として記述する。 現在の運行車両取手駅から先は交流電化区間のために、上野から水戸方面へ直通する車両はすべて交直流式の車両が運用されている。そもそも付近には気象庁が管理している地磁気研究所が存在していることから、東京近郊のような直流方式では地磁気の電波に影響が出てしまうことによって、止む無く交流電化にした経緯がある。なお運用区間については、2018年現在の内容にて記述する。
過去の運行車両651系車両「スーパーひたち」(写真左上) JR化後の1989年3月のダイヤ改正に登場した、当時のJR東日本における最新型特急車両。485系よりもさらに充実したスタイルが話題を呼び、最高時速130qにて上野〜いわき・仙台間(当時)を結んでいた。当初は「スーパーひたち」で運用されていたが、2002年からは一部の「フレッシュひたち」でも運用された。現在は、一部を除いて高崎線へ異動し、「草津」「あかぎ(「スワローあかぎ」も含む)」で運用されている。 E653系車両「フレッシュひたち」(写真右上) 「スーパーひたち」の651系に続く485系車両の置き換え用として、1997年に登場した交直流特急形車両。当初は7両編成の4本登場し、4編成ともカラーが異なるといったバラエティーさが話題を呼んだ(第1編成:赤・第2編成:青・第3編成:黄色・第4編成:緑)。その後、1998年にはオレンジ色にて4両編成も加わり、従来の485系車両を置き換えて、651系とE653系にそれぞれ統一されている。その後は後継ぎのE657系車両の登場に伴い、新潟地域へ異動となり、「いなほ」「しらゆき」で運用されている。 415系車両(写真左下)・401系車両(写真右下) かつての常磐線は401系および415系車両が主役であった。113系タイプの車両の401系(写真右下)と211系タイプの415系(写真左下)の2種類が中距離列車で活躍していた。特に401系は1961年の電化時から長きに亘って活躍し、のちに登場した415系とも連結して通勤輸送に貢献してきた。その後はE531系の登場で401系は引退し、415系は水戸以遠の運用や水戸線(小山〜友部間)の運用で引き続き活躍したが、2016年3月でもって415系車両も、E531系やE501系へ置き換えられて引退し、上野〜竜田間は4ドア車両に統一された。 |
■常磐線■(品川〜上野〜勝田間) ※品川〜上野間は上野東京ライン
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