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京王相模原線
(調布〜橋本間)
【更新内容】2024.4.7 京王多摩センター駅新設。

 京王相模原線は京王線の調布駅から京王多摩センターを経由して神奈川県相模原市緑区にある橋本駅へ向かう京王電鉄の路線。高尾線と同様に新宿駅や都営新宿線方面からの直通が大部分であり、沿線の多摩ニュータウンへの通勤輸送貢献している。なお線内は都内のほか神奈川県内にも駅を有している。また京王永山駅の手前から京王多摩センター駅にかけては小田急多摩線とも並走している。

路線の歴史

 京王相模原線は小田急多摩線とともに、多摩ニュータウンへの輸送目的を受け持つ為に建設された路線であり、もともと京王線の支線であった京王多摩川駅から延伸するかたちで、1971年から1990年にかけて段階的に開業している。ここでは京王線の支線であった調布駅から京王多摩川駅までの区間も併せて記述する。
  • 1916年6月1日:京王線の支線として調布駅から多摩河原駅(現在の京王多摩川駅)間が開業。
  • 1937年5月1日:多摩河原駅を京王多摩川駅に改称。
  • 1971年4月1日:京王多摩川駅から京王よみうりランド駅までの区間が開業し、京王線の支線から相模原線に改称。
  • 1974年10月18日:京王よみうりランド駅から京王多摩センター駅までの区間が開業。
  • 1988年5月21日:京王多摩センター駅から南大沢駅までの区間が開業。
  • 1990年3月30日:南大沢駅から橋本駅までの区間が開業し、全線開通。
  • 1991年4月6日:南大沢駅〜橋本駅間に多摩境駅が開業。(後述
  • 2012年8月19日:調布〜京王多摩川間が地下化され、全線が立体交差化される。
  • 2018年2月22日:夜間下り時間帯にて、「京王ライナー」を運行。(新宿〜橋本間:5本)

多摩境駅

相模原線の駅の一つである多摩境駅は、京王電鉄の駅の中で新しく、唯一東京都町田市に位置している駅。本来ならば、1990年の南大沢駅から橋本駅までの延伸とともに開設されたはすが、多摩ニュータウン計画における補助金などの関係から、やむなく開業をずらし、橋本延伸開業の翌年である1991年の開業となっている。

運転内容

 2018年2月現在、京王線と同様に特急や準特急、急行、区間急行、快速、各駅停車がそれぞれ運転されているが、2018年2月22日のダイヤ改正より、夜の下り列車において、座席指定通勤ライナーである「京王ライナー」の運転を開始している。このうち京王ライナーや特急、準特急、急行は線内において通過運転が実施されており、特急や準特急、急行は調布駅を出ると途中京王稲田堤駅、京王永山駅、京王多摩センター駅、南大沢駅と橋本駅に、京王ライナーは新宿駅を出ると京王永山駅、京王多摩センター駅、南大沢駅と橋本駅にそれぞれ停車する。その他の各駅停車を含め区間急行、および快速は線内各駅に停車している。

日中時間帯における運転内容

(2022年3月12日改正)
種別\駅名 新宿 笹塚 京王多摩センター 橋本 備考
特 急 3本 3本 京王多摩センター〜橋本間各駅停車
区間急行 3本 都営新宿線内各駅停車<一部急行>
快 速 3本 都営新宿線内各駅停車

京王ライナー

 2018年2月22日に実施のダイヤ改正にて登場した、夜の下り通勤時間帯における列車種別[1]。京王電鉄史上初の座席指定列車として登場し、毎日夜の下り列車において、新宿〜橋本間にて運行される。運行本数は橋本行き5本となっている。停車駅は新宿駅を出ると、京王永山京王多摩センター南大沢橋本に停車する。なお座席指定券は新宿駅から乗車する場合のみに必要となっており、京王永山駅以降は乗車券のみでの乗車可能となる。使用車両は先に登場した5000系車両にて10両編成で運用される。

 現在は夜の下りのみの運転であるが、2019年2月22日のダイヤ改正からは朝の上りも運転され、橋本発の2本が新設される。

特急

 全列車とも新宿駅から運転されており、平日の朝のごく一部と夕方に設定されている。2013年2月から2015年9月までは平日のほか土曜休日にも設定されていたが、ほとんどが準特急へ置き換えられている。ちなみに相模原線の特急は2代目であり、初代は1992年5月から2001年3月まで設定されており、当時の停車駅は調布駅から橋本駅までは途中、京王多摩センター駅が唯一の停車駅であった。

 2022年3月12日のダイヤ改正にて、京王線内の笹塚駅と千歳烏山駅が停車駅に追加されたうえで、準特急と統合されたほか、平日に加えて土曜休日の日中時間帯は京王多摩センター〜橋本間は各駅停車化されている。

急行

 かつて2001年3月から2013年2月までは日中に設定され、都営新宿線の本八幡駅から運転されていたが、ほとんどが準特急へ格上げされたことから、現在では特急と同様に平日のラッシュ時だけに設定されているのみである。ちなみに都営新宿線方面への列車は都営新宿線内各駅に停車する。

区間急行快速

 これらの種別はいずれも都営新宿線内および相模原線内は各駅停車であり、おもに日中においては本八幡駅から新線新宿駅経由で橋本駅まで10分間隔で運転されている。内訳では区間急行や快速それぞれ20分間隔で設定されているため、相模原線内の各駅停車の役割を受け持っているほか、上りのごく一部に若葉台駅発も設定されている。なお快速は2001年3月から2015年9月までは京王線新宿駅から運転されていた。

各停(各駅停車)

 かつてはほぼ終日に設定されていたが、2016年現在は平日の夕方ラッシュ時において新宿駅から直通しており、その他は早朝および深夜に調布駅からの線内運転のほか、ごく一部に若葉台駅発着の設定もある。

過去の列車種別

通勤快速

 2013年2月まで平日の通勤ラッシュ時に設定されていた種別。通常の快速停車駅に下高井戸、八幡山、仙川を抜いた停車駅で、現在の区間急行と同じ停車駅となっている。都営新宿線から橋本まで設定されていた。2013年2月のダイヤ改定において区間急行化されるとともに日中も運転されることから、種別名としては廃止された。

準特急

 2015年9月に登場した特急に代わる種別であり、平日の朝のごく一部と夕方を除いてほぼ終日設定されている。全列車新宿駅から運転されており、途中の笹塚駅にて都営新宿線の急行列車に接続し、本八幡駅方面への利便性を受け持っている。

 2020年2月22日のダイヤ改正において平日の日中時間帯の一部に限り、京王多摩センター駅を境に新宿〜京王多摩センター間は準特急、京王多摩センター〜橋本間は各駅停車に変更されるかたちでの運転に変更されている。これによってこの時間帯は、京王多摩センター駅にて接続している区間急行は京王多摩センター駅発着へ縮小されている。

 2022年3月12日のダイヤ改正にて「特急」化され、準特急の種別は廃止された。


京王相模原線 駅一覧
京王相模原線(調布〜橋本)  ▼・↓:下りのみの運転。
駅番号
















接続している路線
調布
(ちょうふ)
KO18
京王多摩川
(けいおうたまがわ)
KO35 | |
京王稲田堤
(けいおういなだづつみ)
KO36
京王よみうりランド
(けいおうよみうりランド)
KO37 | |
稲城
(いなぎ)
KO38 | |
若葉台
(わかばだい)
KO39 | |
京王永山
(けいおうながやま)
KO40
京王多摩センター
(けいおうたまセンター)
KO41
京王堀之内
(けいおうほりのうち)
KO42 | |
南大沢
(みなみおおさわ)
KO43
多摩境
(たまさかい)
KO44 | |
橋本
(はしもと)
KO45

脚注

  1. ^ 当社初となる有料の座席指定列車 「京王ライナー」が夜間時間帯で運行開始!(京王電鉄HP:2018年1月24日)

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