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東急こどもの国線
(長津田〜こどもの国)

【更新内容】2023.9.28 「運行車両ギャラリー(「うしでんしゃ」や「ひつじでんしゃ」などを追加)」を追加。

 東急こどもの国線は神奈川県横浜市緑区の長津田駅から恩田駅を経て、青葉区のこどもの国駅に至る鉄道路線。もともとはこどもの国協会にて運営管理を行っており、こどもの国への輸送に対応していたものの、年々における沿線の住宅増加に対応して、2000年に通勤路線化されている。なお通勤路線化に先立って1997年に同線はこどもの国協会から横浜高速鉄道へ第三種鉄道事業が移管されている。

現在の運転内容

 こどもの国線の運転内容は、長津田駅からこどもの国駅までの線内往復運行となっており、普段はY000系車両の2両編成によるワンマン運転が実施されている。平日の通勤時間帯においては10分間隔、日中時間帯および土曜休日は20分間隔の運行となっているが、多客期においては10分間隔に増発、もしくは2両プラス2両の連結運転が行われることもある。かつて通勤路線化前のこどもの国の休園日は本数は極端に少なかった。

路線の歴史

 こどもの国線は1965年5月5日に開園した「こどもの国」へのアクセス路線として、1967年4月28日に開通している。開通以来こどもの国協会によって運営、東急電鉄にて列車の運行を行っていたが、年々増え続ける宅地化によって通勤路線化が決定し、1997年に横浜高速鉄道へ施設を移管、2000年に通勤路線化されている。

  • 1967年4月28日:長津田〜こどもの国間が開通。
  • 1980年:3000系(初代)車両に代わり、7200系アルミ車体試作車が専用車となる。
  • 1989年1月26日:ワンマン運転化され、車両も7200系から7000系に変わる。
  • 1997年8月1日:こどもの国協会から横浜高速鉄道へ施設が移管される。
  • 1999年8月1日:Y000系運行開始。
  • 2000年3月28日:通勤路線化され、同時に中間駅として恩田駅が開業。

現在の運行車両

Y000系

 こどもの国線の通勤線化の際に登場した横浜高速鉄道所有の通勤型車両。横浜高速鉄道所有ではあるものの、実際には東急電鉄において運行管理を行っている。こどもの国線はこれまで他線で活躍した車両からの転入で運用されていたが、当形式はこどもの国線史上において、初の直接的新車投入となっている。現在は2両編成3本が運用されている。

過去の運行車両

7000系

 こどもの国線が通勤路線化される前まで活躍した専用車両。1962年に登場した7000系車両は、東横線をはじめ田園都市線などの路線で活躍し、1960年代における東急電鉄の通勤車両として一世を風靡した。写真の7000系7052F編成は、平成に改元直後の1989年1月26日にワンマン専用車両として運用を開始し、2000年まで活躍した。ちなみに当系列は東急電鉄の鉄道線において、最後の非冷房車両であったが、引退に伴って東急電鉄の鉄道線冷房化100%化を達成している。

こどもの国線の運賃体系

 こどもの国線は同じ東急電鉄の鉄道路線であるものの、運賃体系に関してはかつて遊園地アクセス路線として開業した名残りから、東急の他の路線とは別運賃となっており、長津田駅を境に合算されるかたちとなっている。これは同じ東急の軌道線である世田谷線も同じ内容となっている。基本的には東急線各駅から長津田駅までの運賃と、こどもの国線の運賃とをプラスされるが、田園都市線の青葉台駅・田奈駅・つくし野駅・すずかけ台駅の各駅と恩田駅・こどもの国駅との間は乗継割引があり、合算額から20円(小児10円)割り引きとなる。なお交通ICカードで乗継割引を適用する場合、恩田駅もしくはこどもの国駅と長津田駅の自動改札機通過時間が、60分以内であれば割り引きの条件が満たされる。ちなみに長津田駅は、こどもの国線用の改札が設置されていない為、長津田駅から乗車する場合は、乗車券を購入したうえで列車に乗車するか、乗車券を持たずに乗車の場合は下車駅で精算するかのどちらかとなる。また長津田駅で下車する場合、切符で乗車した場合は「きっぷ回収箱」に入れるかたちになる。


こどもの国線 駅一覧

こどもの国線(長津田〜こどもの国間)



駅番号
接続している路線
長津田
(ながつた)
KD01
恩田
(おんだ)
KD02
こどもの国
(こどものくに)
KD03

運行車両ギャラリー

うしでんしゃ(Y001編成)

東急電鉄やこどもの国協会・雪印こどもの国牧場の三者協賛により実施された沿線活性化イベント「こどもの国線楽しモウ〜」の一環として、牛をイメージしたラッピング電車。2018年から2020年まではY003編成においてラッピングされていた。

ひつじでんしゃ(Y002編成)

うしでんしゃに続いて、2020年からY002編成において、羊をイメージしたラッピング電車。こちらも東急電鉄やこどもの国協会・雪印こどもの国牧場の三者協賛による共同企画として実施されている。

牧場をイメージした「うしでんしゃ」や「ひつじでんしゃ」車内。写真左はうしでんしゃ、写真右はひつじでんしゃ。


こどもの国線は普段、Y000系車両の2両1編成で運用されているが、ゴールデンウイークなどの連休の多客期における臨時列車増発運用時においては、写真のようにY000系車両が2編成連結して4両編成で運用されることもある。写真は2023年9月16日から9月18日までの三連休期間中において運行された臨時増発列車で、この時は「うしでんしゃ(こどもの国方)」と「ひつじでんしゃ(長津田方)」が連結して運行され、子どもたちなどの人気を呼んだ。

(2023年9月18日:恩田駅にて)




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