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京急バス追浜営業所

　京急バス追浜営業所は横須賀市夏島町にある営業所。日産自動車追浜工場および住友重機械工業の近くに位置しており、営業所の最寄りである追浜駅をはじめ金沢文庫駅東口や金沢八景駅を中心に路線を受け持っている。車両についている営業所記号はＡ。

　またかつて2018年3月31日までは子会社として横浜京急バスを併設していたが、当営業所にて受け持っている路線はすべて京浜急行バスでの受託で運行されており、路線や車両は実質的に現在と同じ内容となっている。

現在の受け持ち路線

追浜駅発着路線

　追浜駅を発着している路線は湘南鷹取地域方面と住友重機械工業や海洋開発技術研究所、日産自動車などへの通勤者輸送向けの系統が運行されているが、後者の通勤者向け路線では平日のラッシュ時間帯には数多く運行されているのが特徴である。

追1･2･5系統

　内川橋ならびに追浜駅から湘南鷹取住宅地を循環する系統路線。主にたかとり小学校からたかとりプールを経由する追1系統が運行されているが、湘南たかとり一丁目を通る系統も設定され、日中時間帯には追1系統に湘南たかとり一丁目経由をプラスした大循環の追5系統や平日夕方と夜間、土曜休日の朝1本に湘南たかとり一丁目発着の追2系統も運行されている。なお追5系統は現在は2代目であり、先代は追浜橋循環線で2000年まで使用されていた。

追3･6･7･8､田17系統

　以下の系統路線は営業所のお膝元である日産自動車追浜工場をはじめ、住友重機械工業や海洋開発技術研究所などへの通勤者輸送を主眼とした内容であり、平日のラッシュ時間帯には通勤者向けのシャトル輸送が大部分となっている。また終日の本数が多い田浦駅への路線もこれらのグループで運用されている為に、ここで記載する。

　追浜駅から日産自動車追浜工場をはじめ、海洋開発技術研究所や住友重機械工業などへの通勤者向けへの系統路線。大部分が通勤者関連の為に、平日（一部は土曜）のラッシュ時間帯に運行されているが、追浜駅から田浦駅への田17系統は毎日終日運行されている。なお、住友重機械工業への追6系統は一般では住友重機械正門までであるが、その先の住友重機械は従業員や関係者専用のバス停となっており、ここでは記載していない。

4系統

磯子駅から国道16号道路を南下し、杉田や金沢文庫、金沢八景、追浜駅を経由して、追浜車庫（追浜営業所）へ至る系統路線で、横浜市磯子区から金沢区を経て、横須賀市へと乗り入れている。かつて2007年3月31日までは横浜市営バス（磯子営業所にて受け持ち）と共同で運行されており、横浜市営バスにとっては唯一、横須賀市へ乗り入れた路線であった。現在では磯子駅〜追浜車庫間の通し運用のほか、平日では追浜駅発着や夕方2本には夏島発、夜間には金沢文庫駅止まりもそれぞれ運行されている。

八31､追34系統

追浜および田浦などの横須賀市北部地域から横須賀市内中心部への系統路線で、京急バスにおいて歴史のある路線の一つ。もともと横浜駅や東京方面から観音崎や三崎方面への路線であったものを分断させたもので、全区間京急線と並行し、なおかつ国道16号線を走行している。ほとんどが内川橋発着であるが、系統番号の頭に「八」が付いているのは、かつて金沢八景駅発着であった頃の名残である。 　かつて1989年10月から2003年9月までは追浜営業所にて受け持っていたが、堀内営業所の閉鎖によって19年ぶりに追浜営業所の受け持ちへ復帰している。

　この他、金沢八景を経由して三信住宅への路線も運行されているが、本数は1日1往復のみであり、実質的に金沢八景駅発着がほとんどであることから、金沢八景駅発着の項目にて後述する。

金沢文庫駅（東口）発着路線

文12･13系統

金沢文庫駅東口から柴町へ至る系統路線。全体的に狭隘区間であることから、中型車両にて運用されており、金沢文庫駅から称名寺までの区間は一方通行路の関係から上下線で異なっている。平日の朝の2本に、文庫小学校発の金沢文庫駅行き（文12系統）が設定されている。

文15･16･17･18･19系統

　金沢文庫駅東口から海の公園を経て金沢工業団地を循環する系統路線。基本的にはヘリポートを経由して循環する文19系統が運行されているが、産業振興センターを経由する文17系統は小循環系統であり、朝と夕方に運行されている。また、野島経由の文15系統は金沢文庫駅東口発着路線における追浜営業所への出入庫系統であり、基本的に大型車両をはじめ、柴町線で運用される中型車両も運用される。

金沢八景駅発着路線

八8系統

　関東学院循環の系統路線。金沢八景駅から柳町先回りで運行され、関東学院東と関東学院正門に停車して、内川橋から金沢八景駅へと至っている。2011年3月までは内川橋先回りで運行されていた。日曜祝日および大学休暇期間は原則として運休となる。

八21､追21系統

　金沢八景駅から大道中学校前を経由して、三信住宅に至る系統路線。この他、追浜駅からも運行されているが、追浜駅発は14時39分のみ、三信住宅発は9時10分と9時50分、10時30分発の3本と少なく、ほとんどが金沢八景駅発着で運行されている。また金沢八景駅から大道中学校前までの区間は神奈中バス（船08､金24･25･28系統）と共同で運行されているが、別々で運行されている為に、共通定期券の扱いはない。

　かつて2020年10月31日までは大道中学校前発着（八20､追20系統）が運行されていたが、実質的に当系統に延伸・統合されるかたちで廃止されている。

六浦駅発着路線

六1･2･3系統

　六浦駅から湘南六浦住宅地およびエスシティを経由して循環する系統路線。循環線が大部分であるが、エスシティ3号棟止まりや六浦台住宅発も一部運行されている。車両は小型車両にて運行されている。

過去の受け持ち路線

　ここでは、現在休止中の系統路線も含む。

八31･33系統

• 八31：内川橋−追浜駅−船越−北部共済病院−京急田浦駅−船越−北部共済病院−田浦駅−横須賀駅−大滝町−横須賀中央駅−米ヶ浜←聖徳寺坂下
• 八33：金沢区総合庁舎−金沢八景−内川橋−追浜駅−船越−北部共済病院−京急田浦駅−船越−北部共済病院−田浦駅−横須賀駅−大滝町−横須賀中央駅−米ヶ浜←聖徳寺坂下

　かつて1989年10月16日から2003年9月30日まで当営業所にて受け持っていた系統路線で、堀内営業所から受け持ちを移管された際に堀内から米ヶ浜までを短縮のうえ、金沢八景発着を廃止し、金沢区総合庁舎発着も1999年7月12日まで運行されていた。2003年10月1日に堀内営業所への受け持ちへ14年ぶりに復帰している。ちなみに当営業所にて受け持っていた当時、最も南側を運行していた系統路線であり、米ヶ浜や聖徳寺坂下は追浜営業所における最南端の乗り入れ停留所であった。

朝1･2系統

• 朝1：三信住宅→三信センター→クローバーハイツ→三信センター→六浦駅西口→三信住宅（運行休止中）
• 朝2：三信住宅→三信センター→クローバーハイツ→三信センター→六浦駅西口→三信住宅→クローバーハイツ（運行休止中）

　2020年3月1日より実証実験方式にて運行開始され、東朝比奈地域を循環する系統路線。新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、実証実験が困難になった関係で、2020年9月16日より当面の間運休中となっている。

配置車両

　いすゞやUD（日産ディーゼル）、日野、三菱ふそうといった国産4メーカーの車両が配置されているものの、近年ではいすゞや日野といったJバスボディ仕様が導入されているが、営業所に隣接している日産自動車追浜工場のお膝元から、杉田や能見台とともにかつて1990年代はUDが集中して導入されていた。現在でもUD車の割合が多いが、ここ近年はいすゞ製や日野製であるJバスボディーノンステップバスの新製配置が顕著となっており、UDに代わって導入の三菱ふそう車も2011年式ノンステップバスが1台配置されており、異彩を放っている。中型車両にはいすゞ製のエルガミオおよび日野製のレインボーが柴町線用、小型車両には日野ポンチョが六浦駅循環線用としてそれぞれ配置されている。また、かつての一時期であったが、1986年から1989年までUD製車両（P-U32N）において、中扉が両開き仕様（スーパーワイドドア）の車両が2台ほど配置されており、住友重機線などで運用されていたが、1989年に大森営業所へ転属している。

外部リンク

• 京急バス追浜営業所路線図