東武日光線は、東武動物公園駅から南栗橋、栃木、下今市の各駅を経由して、東武日光駅へ向かう東武鉄道の主要路線であり、東京方面から日光、鬼怒川、会津方面への観光輸送には欠かせない存在として活躍している。 本来は、浅草ならびに東武動物公園駅からの路線となっているものの、運行系統の関係から、本項では南栗橋駅から東武日光駅までの区間について述べる。東武動物公園駅から南栗橋駅までの区間は、東武スカイツリーラインの項を参照のこと。 運転内容おもに浅草駅からは東武日光駅や鬼怒川温泉駅への特急スペーシアが運行されている。一方の一般列車においては、かつては浅草駅から新栃木駅までの準急列車、および東武日光駅や会津田島駅まで快速列車がそれぞれ運行されていたが、準急列車は2006年3月以降はほとんどの列車が南栗橋駅にて分断され、区間急行に変更されたうえで朝夕のみとなっていた。また快速列車も区間快速へ変更のうえで、本数が減便されたが、2017年4月21日のダイヤ改正以降は、特急列車を除いて全て南栗橋駅にて分断され、快速および区間快速列車は廃止、浅草方面への区間急行や区間準急は朝夕に限り、浅草駅から南栗橋駅までの運転となっている。 急行 2017年4月21日のダイヤ改正から運行されている朝の下りのみの種別。南栗橋駅から東武日光駅までの運転で、4本が運転されている。停車駅は従来の快速停車駅に、南栗橋駅と栗橋駅が追加されている。 区間急行 2017年4月21日のダイヤ改正から運行されている朝夕の上りのみの種別。6本が運行されており、ほとんどが東武日光駅発南栗橋駅までの運転であるものの、朝の1本は新藤原駅発で運転されている。停車駅は従来の区間快速停車駅に、南栗橋駅と栗橋駅が追加されている。 普通 南栗橋駅〜新栃木駅間と新栃木駅〜東武日光駅間とに分けられて運転されているものの、一部は直通運転も設定されている。南栗橋駅〜新栃木駅間は概ね30分に1本の割合で運転され、4両編成で運転されている。新栃木駅〜東武日光駅間は1時間に1本の割合となっており、4両編成または2両編成で運転されている。かつては浅草駅から新栃木駅まで運転される列車が日中も運転されたが、2017年4月のダイヤ改正において、全て南栗橋駅で乗り換えるかたちに変更されている。 過去の運行内容 準急(先代:2006年3月まで) 現在の区間急行と同じ内容での運転形式であり、浅草駅から東武動物公園駅を経て、新栃木駅までほぼ終日運転された。停車駅は区間急行と全く同じく、浅草駅から北千住駅まで各駅に停車し、北千住駅からは西新井、草加、新越谷、越谷、せんげん台、春日部と東武動物公園に停まり、東武動物公園駅から先は各駅に停車していた。列車編成は6両編成が基本であったが、通勤時間帯には南栗橋駅から北千住駅まで10両編成も運転された。 快速・区間快速 2017年4月20日まで運転された日光線および鬼怒川線方面への長距離列車。おもに特急の補完的な役割を担い、特別料金不要で乗車券だけで乗れる長距離列車として親しまれたものの、2006年3月以降は区間快速の登場によって所要時間の増加が一因となったことから、次第に劣性さが増してきた。快速は浅草駅からとうきょうスカイツリー、北千住、春日部、東武動物公園、板倉東洋大前、新大平下、栃木、新栃木、新鹿沼、下今市に停車し、下今市からは日光線は東武日光に停車、鬼怒川線方面は各駅に停車していた。一方の区間快速は当初、東武動物公園から先は各駅に停車していたが、2013年以降は新大平下から先の各駅に停車に変更されていた。
|