京急バス久里浜営業所京急バス久里浜営業所は横須賀市長瀬に位置しており、京急・JRの久里浜駅を中心に北久里浜駅やYRP野比駅、浦賀駅を中心に路線を受け持っているほか、横須賀駅から観音崎や防衛大学への路線も受け持っている。車両についている営業所記号は「F」。 2021年5月15日までは久里浜駅より北側の池田町に位置しており、京急ファインテック(旧:京浜急行電鉄久里浜工場)に隣接されていた。 現在の受持ち路線京急・JR久里浜駅発着路線
JR久里浜駅および京急久里浜駅からハイランド住宅地(横須賀市ハイランド)に至る系統路線。ハイランドへの久1系統を中心に運行されているが、日中時間帯には1時間1本にハイランド経由のYRP野比駅である久2系統も運行されている。
京急久里浜駅から久里浜医療センターへの系統路線。終点付近は狭い路地を通るかたちとなっている。ちなみに現在における終点の施設名は久里浜医療センターであるが、以前は「国立久里浜病院」であり、終点の停留所名も国立久里浜病院であった。
京急久里浜駅から国道134号道路を経由して、YRP野比駅に至る系統路線。主にYRP野比からのYRP線系統への出入庫路線としての役割を受け持っている。全区間が京急線と並行していることから、概ね1時間1〜2本の内容となっている。かつては京急久里浜駅から三浦海岸駅への路線も、この経路で運行されていた。
京急およびJR久里浜駅から吉井地域を経由して湘南山手に至る系統路線。吉井地域への利便性を目的に1997年12月1日開設され、当初は安房口神社前発着であったが、湘南山手住宅地の宅地開発進化によって、2001年5月16日に湘南山手まで延伸されている。久10系統と同様、1時間に4本の運行内容となっている。 北久里浜駅発着路線北久里浜駅発着路線では主に森崎や岩戸方面への路線を運行しており、北久里浜駅のほか、JR久里浜駅発着も運行されているが、本数はあまり多くなく、大部分が北久里浜駅発着を中心に運行されている為に、ここではJR久里浜駅発着をする北久里浜駅経由の系統路線も記載する。
北久里浜駅から森崎地域への系統路線。森崎リアンシティ(旧:市立高校)への系統が朝と夕方、夜間に設定されていることに加え、日中時間帯はさらに衣笠十字路まで延長運行される。北久里浜駅発着のほか、JR久里浜駅発着についても平日の本数は極端に少ないが、土曜休日は日中時間帯に1時間1本運行されている。
北久里浜駅およびJR久里浜駅から大矢部、岩戸地域を経由して循環およびYRP野比駅へ至る系統路線。大矢部および岩戸団地地域内を循環する路線が中心となって運行されているほか、YRP野比駅へは岩戸経由も運行されている。北久里浜駅発着を中心として運行されている為に、北久里浜駅経由のJR久里浜駅発着便は極めて少ない。また大矢部三丁目からYRP野比駅までは衣笠十字路発着便(野3系統)と並行している。 YRP野比駅発着路線
YRP野比駅から通信研究所を経由して、横須賀市民病院へ至る系統路線。もともとは通信研究所までであったものを、1989年10月に武山を経て横須賀市民病院へ延伸(野2系統化)され、林では長井・三崎方面へ、横須賀市民病院では葉山・逗子方面へそれぞれ接続している。ちなみに野2系統は久里浜営業所受け持ちの系統路線において唯一、横須賀市の西部地区(林および太田和)へ乗り入れている。
YRP野比駅から岩戸団地地域を経由して、衣笠十字路へ至る系統路線。1989年10月に開設され、野比、岩戸や大矢部地域から衣笠方面へのアクセスが向上している。YRP野比駅から大矢部三丁目までの区間は北久里浜駅発着便(北久16、久16系統)と並行している。2021年2月15日まで、平日朝8時台に岩戸二丁目始発の衣笠十字路行きが運行されていた。
YRP野比駅からのYRP地域への系統路線群で、YRP線と呼ばれている。YRP経由にて主に通信研究所への野4系統や光の丘2番までの野5系統が運行されている。富士通やニフコへの野8系統は平日朝と夜のみであり、こちらは通勤者向け専用となっている。 浦賀駅発着路線浦賀駅発着路線にはかもめ団地や観音崎、および浦賀丘方面への路線が運行されていることに加えて、かもめ団地行きについては横須賀駅発着も含まれており、本項目で併せて記載する。横須賀駅発着のその他の系統(防衛大学および走水経由観音崎方面など)は後述する。
浦賀駅から鴨居地域を経由してかもめ団地および観音崎に至る系統路線。浦賀駅発着が基本であるが、ごく一部には浦賀駅・堀内を超えて横須賀駅に至る系統も運行されている。浦賀駅発着は1989年10月16日まで久里浜営業所の受け持ちであったが、堀内営業所の閉鎖に伴って2022年3月13日に移管され、33年ぶりに復帰したことになる。同時に横須賀駅発着の浦賀経由便も堀内から久里浜の受け持ちとなっている。
2009年春に開設された浦賀駅から浦賀丘地域への系統路線。浦賀丘地域内の狭隘区間を走行することから、小型車両にて運用されており、立野団地線と共通運用されている。2022年3月13日に堀内営業所から久里浜営業所の受け持ちに変更されている。 横須賀駅発着路線須22・24・27・28、馬22・24系統
横須賀駅から安浦・堀内・大津・馬堀海岸の各地域を経由して防衛大学および走水経由で観音崎に至る系統路線で、堀内営業所時代の2018年3月31日までは湘南京急バス直属で運転されていた。観音崎方面の須24系統が主力で、その先である観音崎自然博物館発着の須28系統は休日2往復が設定されているが、夏期の海水浴シーズンは自然博物館前の道路が一方通行規制になるために、観音崎発着の須24系統で運行される。また防衛大学校(防大)発着の須22系統は毎時2本程度運行されている。2022年3月13日に堀内営業所から受け持ちを移管。前述の須26系統とともに久里浜営業所の一般路線の横須賀駅乗り入れ路線となる。 堀内駅発着路線
堀ノ内駅から馬堀海岸駅を経由して、横須賀市二葉地区の立野団地(立野住宅)を循環する系統路線。立野団地地域は狭隘区間でありながら、かつては大型車両であったが、1997年からは小型車両が導入されて以降、浦賀丘線と共通で小型車両で運行されている。 堀内営業所の閉鎖に伴って久里浜営業所の受け持ちに変更となっている。 その他の路線
平成町にあるショッピング施設「リヴィン」への輸送目的で開設された契約路線。当路線は「リヴイン」と契約して運行している為、以下の内容にて特殊扱いになっている。2022年3月13日より久里浜営業所の受け持ちへ変更されている。
過去の受持ち路線
浦賀駅ならびに横須賀駅・堀内から浦賀経由にて鴨居地域を結んでいた系統路線群。浦賀駅発着については1989年10月16日までは久里浜営業所にて受け持ち、当時は区間便であった鴨居発着の浦1系統も数多く設定されていた。堀内営業所への受け持ち移管後も継続運行されていたが、地味な存在であったことから、観音崎やかもめ団地発着系統の運用合理化によって1990年前半まで運行された。 堀内発着は堀内営業所の受け持ち時代に出入庫路線として機能しており、営業所の閉鎖後も運行されていたが、2022年11月25日をもって運行を終了した。同時に観音崎発の浦賀経由横須賀駅行きも運行終了となり、鴨居から観音崎までの区間(腰越と堀田の各バス停)は完全に浦賀駅発着へ縮小されている。
これらの系統路線はかつて浦賀駅から久里浜、野比、三浦海岸を経由して三崎方面へ運行されていた時代の名残。京急久里浜駅から国道134号を経由して、三浦海岸駅へ至った久5系統(先代)と三浦海岸駅から剱崎への海34系統が当所で受け持っていた。1989年10月16日に改編され、久5系統は廃止され、海34系統は三崎営業所への受け持ちへ移管されたと同時に、野比から上宮田間の国道134号の路線も廃止されている。その後久5系統は京急久里浜駅からYRPへの急行路線にて再利用されていたが、2021年2月15日付でもって廃止。
久里浜地域内を循環していた系統路線で2000年3月まで運行されていた。京急久里浜駅から開国橋、久里浜海岸を経由して、大浜交差点で右折し、久里浜行政センターを経由して京急久里浜駅へと循環した内容であった。地味な存在ではあったが、現在も運行されている久7・8系統よりも本数が多く設定されていた。
JR久里浜駅から公郷地域を経由して衣笠駅へ至った系統路線。全区間横須賀線と並行して運行されているのが特徴の路線。2006年12月1日に堀内営業所の受け持ちへ移管され、さらに2021年5月16日には衣笠営業所へ移管されている。
YRP線の系統路線のグループであり、野4・5・8系統の補完的な存在であったが、これらの本数はあまり多くなく、どちらかと云えば地味な存在であった。運用合理化によって野7・9系統は2020年10月31日に、野6系統は2022年3月31日にそれぞれ廃止。
JR久里浜駅から北久里浜駅を経由して大矢部および岩戸団地を循環する系統路線。ほとんどの便が北久里浜駅からの運転であり、当該系統路線は平日16時08分発の1本のみであった。2021年2月15日廃止。
JR久里浜駅(京急久里浜駅裏側)からYRPへ向けて運行されていた系統路線。急行運行の為に、久里浜駅から光の丘地区まで途中無停車となっていた。平日朝の8時45分と9時05分の2本が設定されていた。当該系統路線の久5系統は2代目であり、先代は京急久里浜駅から三浦海岸駅までの系統路線で使用されていた。2021年2月15日廃止。
堀内営業所の閉鎖に伴って2022年3月13日から9月30日まで追浜営業所と共管で運行された系統路線で、安浦二丁目から横須賀駅・田浦駅・追浜駅を経由して横浜市金沢区の内川橋へ至っていた。本来ならば追浜単独の受け持ちであるが、乗務員不足の観点から暫定的に共管という内容で当所も受け持っていた。2022年10月1日のダイヤ改正にて本来の追浜単独となり、当所の暫定受け持ちは終了。
1991年12月15日から2001年12月30日まで運行されていた深夜急行バス路線。横浜駅西口から関内駅に近い尾上町を乗車停留所として、衣笠駅や岩戸、ハイランド地区などを経由して京急久里浜駅へと至っていた。 配置車両かつては堀内営業所や三崎営業所などと同様に日野自動車製の車両が全て配置されていたが、2003年からは配置車種の変更に伴って、現在ではいすゞ製の車両が圧倒的多数配置されているが、かつての主力であった日野自動車製の車両においてもハイブリッド式ノンステップバスが配置されている。内容ではワンステップバスをはじめノンステップバスも数台配置され、そのほとんどが長尺車体であり、京急久里浜駅をはじめJR久里浜駅や北久里浜駅・YRP野比駅・浦賀駅および横須賀駅を発着する受け持ち管内のほとんどの路線で運用されている。京急バスの大部分の営業所では9m式大型車両(いすゞ・日産ディーゼル)や中型長尺車体(日野・日産ディーゼル)といったダウンサイズ車両が配置されている経験があるものの、当営業所は大森営業所と並んで大型車体中心であることから、ダウンサイズ車両が配置された経験のない営業所である。かつては大森や羽田の都内営業所から転入してきた三菱ふそう製車両ならびに当所で新製配置された日野自動車製の中ドア4枚折戸式ドアがそれぞれ配置され異彩を放ち、これらは主にYRP野比駅からのYRP線専用で運用されたが、現在は全車両経年によって除籍廃車されている。 2022年3月13日に堀内営業所が閉鎖となったことに伴って、いすゞ製および日野自動車製のJバスボディー仕様の車両が転属して現れ、ノンステップバスやワンステップバスの大型車両を筆頭に中型車両のいすゞ製エルガミオ、小型車両の日野ポンチョが含まれており、これらは堀内営業所から引き続く内容で中型車両はリヴィン専用シャトルバス、小型車両は浦賀丘線や立野団地線にてそれぞれ運用されている。 乗降方法管内路線の大部分は、横須賀市内のほとんどの路線と同様、「運賃後払い式中乗り乗車」方式であるが、YRP線のYRP野比駅方面行きの場合に限り、「運賃前払い式前乗り乗車」方式となっている。 その他
関連項目
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