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JR東日本(東日本旅客鉄道)は東京を中心とした首都圏や関東地方、および甲信越地方、東北地方などに路線を展開しているJRグループの鉄道企業。首都圏においては山手線や京浜東北線、中央線、総武線、常磐線、東海道線などの鉄道幹線、さらには東北・上越・北陸などの新幹線も運行している。
ここでは、JR東日本にて導入され、首都圏の輸送管理システムである「ATOS(アトス)」についても記述する。
JR東日本の首都圏の鉄道路線
- 一般在来線→JR東日本(首都圏各線)のメインページを参照。2024.3.29
- 東北・北海道新幹線(東京〜新青森〜新函館北斗)
- 山形新幹線(東京〜山形〜新庄)
- 秋田新幹線(東京〜秋田)
- 上越新幹線(東京〜新潟)
- 北陸新幹線(東京〜長野〜金沢)
ATOS(東京圏輸送管理システム)
現在、JR東日本の首都圏のほとんどの路線では、東京圏の輸送における輸送管理システム「ATOS(アトス)」が導入されており、列車の運行管理や旅客案内を総合的に管理する列車運行管理システム (PTC) の一種となっている。1996年に中央本線の東京〜甲府間の導入から始まり、2019年現在では20路線に導入されている。
ATOSにおけるシステムでは、これまでの簡易的であった接近放送が、詳細的に改善される(例:種別や行き先、編成両数のほか、輸送異常時における遅延時分の案内)など、旅客案内システムの向上に役立っている。
2019年現在、ATOSが導入されている線区は以下の内容となっている。
路線 |
区間 |
■山手線 |
全線 |
■京浜東北線・根岸線 |
大宮〜横浜〜大船間 |
■中央線快速 |
東京〜高尾間 |
■中央・総武線各駅停車 |
三鷹〜御茶ノ水〜西千葉間 |
■常磐線快速 |
上野〜取手間 |
■常磐線各駅停車 |
綾瀬〜取手間 |
■東海道線 |
東京〜湯河原間 |
■横須賀線 |
東京〜大船〜久里浜間 |
■総武線快速 |
東京〜稲毛間 |
■宇都宮線 |
東京〜那須塩原間 |
■高崎線 |
東京〜大宮〜神保原間 |
■湘南新宿ライン |
大宮〜新宿〜横浜〜大船間 |
■常磐線 |
上野〜羽鳥間 |
■中央本線 |
高尾〜甲府間 |
■埼京線 |
大崎〜新宿〜大宮〜川越間 |
■京葉線 |
東京〜蘇我間
市川塩浜〜西船橋間
西船橋〜南船橋間 |
■横浜線 |
東神奈川〜八王子間 |
■南武線 |
川崎〜立川間 |
■武蔵野線 |
府中本町〜西船橋間 |
■青梅線 |
立川〜青梅間 |
■五日市線 |
拝島〜武蔵五日市間 |
■川越線 |
川越〜武蔵高萩間 |
※上記の他、東海道貨物線(新鶴見信号場〜小田原間)・武蔵野貨物線(新鶴見信号場〜府中本町間)も含まれている。
※上記の設置区間内でも中央本線の東山梨・春日居町の各駅、および川越線の西川越駅においては2019年現在、ATOS自体非対応となっている。
※また、ATOS自体導入されていない線区においては、スタンドアローンとして内房線の木更津駅、および東北本線の仙台駅にてATOS放送が導入されている。
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旅客案内装置
ATOS設置区間の駅において必ず設置されており、種別や行き先、発車時刻、遅れの時分などはもちろん、沿線情報のPRをはじめ、自路線ならびに他路線(私鉄も含む)の遅延情報や運休情報などを流すことができる。
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出発時機表示器
ATOS設置線区における重要な特有の設備。運転障害などにおいて「抑止」や「延発」などの表示で、運転間隔の整理などが行われている。
ただし運転本数があまり多くない区間には設置されておらず、中央本線の相模湖〜甲府間、五日市線全線、東海道線の早川〜湯河原間、常磐線の神立〜羽鳥間、宇都宮線の自治医大〜那須塩原間、高崎線の深谷〜神保原間、川越線の西川越〜武蔵高萩間においては設置されていない。
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出発時機表示器の表示内容
出発時機表示器に表示される内容は、次の4つが表示され、主に輸送障害時などにて表示されるケースが多い。
- 「抑止」
- ある区間において、列車の運行を抑止(指示あるまで出発見合わせ)させる場合に点滅し、出発指示が出ると点滅が早くなり、やがて消える。
- 「通知」
- 駅間停車防止のため、先行の列車が次の駅から出発した事を確認してから当駅を出発させる「通知運転」発令中の場合に点滅し、こちらも出発指示が出ると点滅が早くなり、やがて消える。
- 「延発」
- 運行間隔を調節するために定刻より遅らせて出発させる場合に表示され、「延発」と出発時刻(○○分○○秒)が交互に表示される。
- 「出発」
- ダイヤ乱れなどで列車の時刻そのものを変更したい場合に表示され、延発の内容と同様、「出発」と出発時刻(○○分○○秒)が交互に表示される。
ATOSの参考文献
外部リンク
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